剣岩山~剣岩

 今シーズンはよく上田方面に通った。もう一つ気になっていたのが剣岩。岩と名のついているところは非常に気になる。どんな岩だろうか、剣と名がついているからそれなりに険しい(?)岩なんだろう・・・、と思いを膨らませながら家を出た。

 剣岩とその北にある三角点、そして剣岩山といわれるピークを踏む予定。

2025年3月2日 ルート図

 うまい具合に駐車場所が見つかった。少し作業道を歩いて斜面に取り付く。

 急登で慎重に高度を上げていく。なんとなく方向が違うかなと感じて地図とGPSで確認したら、三角点と剣山の間の稜線に向かっていた。それじゃあルートを変更。先に剣山へ行ってから三角点と剣岩に行くことにした。

稜線目指してガンガン登っていく。岩が出てきた。それだけでワクワク。

岩が重なって窟もいくつかあった。

 稜線に出る少し手前から残雪があり、やがて広々とした鞍部に到着した。ここから北東に延びる稜線を忠実に登っていく。約30分ぐらいで剣山に到着した。

山頂からは四阿山と根子岳が見える予定だったが、雲の中・・・でした。

剣山山頂でいつもの儀式。左奥に見えるのはゴトメキ山。

 まだ達成割合は目的の半分以下だったから、すぐに三角点を目指してきたルートを忠実に戻る。地図上ははっきりしているのだが、実際には複雑な地形だった。

途中繭玉を発見。

1240.5m地点の三角点に到着した。三等三角点はすぐに見つかった。点名・小西。

 三角点から剣岩を目指すのだが、標高点987mのある尾根に乗るまで何度も地図とGPSで確認しなければならなかった。南東に延びている尾根に乗ったら間違い。この辺の地形も下るには複雑だった。

やがて大岩の塊が出てきた。これが剣岩か?地図では剣岩の場所が特定できず、この辺り・・・という推測で出てきた岩の塊。北から岩を見ている。登れるね。

岩のピークには簡単に登れた。ちょっと期待外れ・・・とはいえいつもの儀式は怠らない。右奥に角間山。

このピークから南側を見たら切り立っている。それではこの岩の基部をぐるりと回ってみようと思った。南側に回ったら岩の造形(?)にこれなら剣岩?ともいえるか・・・。

こんなものなのか・・・と思いながら尾根を下って行ったら、あ、これが剣岩!なんだと納得する岩が現れた。

基部まで行ける!

下から見上げるとほれぼれするわ。登りたくなってしまう。クライミングシューズを持ってくればよかった。

 でもせっかくだから少し岩に触れなくちゃ。登山靴だから無理できない。久しぶりの岩の感触に大満足。驚いたことに、クライミング用の支点が設置されていた。やっぱりこれだけの岩だからクライマーが寄ってくるんだ。

 いつかクライミングシューズをもってチャレンジしたいな。

剣岩の南面。ここにもクライミング用の支点が5~6か所見えた。スラブだがいけそう。かなりテンションが上がった。

 剣岩は車道からは一切見えない。地図に表示されていて気になってきてみたら、クライミングの対象になっている岩だった。設置されていた支点は古い。今は登る人がほとんどいないのかも。

 剣岩から4回懸垂下降して沢地形に降り立った。ここまでくれば車道はすぐ。沢地形から神川の右岸についている農道に出る手前に鳥居があった。

 白山権現だとのことで。剣岩の麓の権現岩の岩陰にあったらしい。崩れてきたのでここに移動して整備したと説明版があった。剣岩へは、この鳥居のところから取り付いていくといい。

白山権現

 今日も誰にも会うことなく楽しい山歩きとクライミングが楽しめた1日だった。