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クリーニング店に顔を出したら、いつものSさんでなく違う人が店にいました。声をかけると
「Sさんは、退職したんです。親の介護をしなくてはならなくなって。実の母親だそうです。」
ということでした。
Sさんは、いつもにこやかにクリーニング店の店頭に立っていました。丁寧でお客さんの一人一人の顔と名前を覚え、引き取りにきた服がどんなのかも頭に入っていました。
以前から、ここにもプロがいる・・と思っていました。自分が携わる仕事に、自分の持っている能力を発揮してお客さんを惹きつけているのです。
客の立場からすれば、自分の名前と顔を覚えてもらい個々の会話ができることは、満足度が増します。
クリーニング店も競争が激しい中、こうしてお客さんを確保している努力を感じました。というより、その人の資質ですから、人間的にレベルの高い人を雇用している店ということでしょう。
それにしても、親の介護という状況が発生した場合、どんなに働きたくても女性に負担がかかってしまうことは残念です。 |
05:45, Monday, Feb 02, 2009 ¦ 固定リンク
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