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「今日は９月１１日」と言ってまず頭に浮かぶのは、やはり今から８年前のあのことでしょう。
偶然ニュースにリアルタイムで飛び込んできたあの衝撃的な映像は、今でもはっきりと眼に焼きついています。
ニューヨークのランドマークだった世界貿易センタービルが一瞬にして消え去った後、しばらくの間市民はどこをどう歩いているかさえ分からなかったといいます。
その１年後の、それも８月6日の夕方、私はそこに呆然とたたずんでいました。
現場は柵で囲われ、中ではショベルカーが作業を続けていました。
「○○さんを知りませんか？」、「●●まで連絡してください」などの書付がいたるところに見られました。
悲惨、喧騒、そんな空気の渦巻く中、私は不思議にえもいわれぬ荘厳さ、安らかさを感じていました。聖地や寺院、また歴史的な建造物で感じられる、あの感覚です。
かつては世界の富の象徴だった世界貿易センタービル。
その廃墟の真ん中にたつ瓦礫の「十字架」。
それは私に、「本当の中心は何？」と、静かに、また深く問いかけているようでした。 |
08:21, Friday, Sep 11, 2009 ¦ 固定リンク
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