| 
| ← | 2025年10月 | → |  
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |  
|  |  |  | 1 | 2 | 3 | 4 |  
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |  
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |  
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |  
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |  |  | 
 
 
 
 
 | 
 
 | 「お言葉でございます」 草柳大蔵さんが聞いたら、喜びそうな本の題名です。最初、著者は草柳さんかと思ったくらいです。
 近代史研究家の高山宗東さんが著者。「言葉」にまつわる話(噺)が48話書かれていますが、面白くそして含蓄があり、ぜひ手に取ってほしい本の一冊です。
 
 「デブの語源」という項目など、自分のことを思いながら読みこんでしまいました。
 この項で、著者は「言霊」のことも述べています。
 私は小学校の頃は「デブ」と言われいじめられました。かなり傷つく毎日でした。
 そうした言葉の力が「言霊」。
 『この「言霊」を制するには、言葉の語源をひも解き、そこに形成されている精神世界を知ること。そうすると、「デブ」と発した人の人間性の深浅が見えてくる。浅はかな人間に何を言われようと、怖いことは何もない!』
 なんて、私のトラウマが薄れていくことも書かれていました。
 
 金田一春彦先生は「言葉は使われる過程で変化していくもの」とおっしゃっていたそうです。そして「それらが正当化されてゆく過程を把握することが重要」とも。
 
 著者も書いていますが、『安っぽい知識の持ち主は、「この言葉の意味は本来違う。だから、そう使うのは間違っている!」と挙げ足をとるばかりである。』とあります。
 自分自身、反省させられることも多い「お言葉でございます」の一冊です。
 | 
 04:47, Monday, Jan 31, 2011 ¦ 固定リンク
 
 
 
 | 
 
 
 |