| 今私の廻りには、余命宣告された人が二人いる。二人から最近今後のことを依頼された。 
 少し前に余命はあと1年といわれたOさん。
 過去に遺言書を書いていたが、ここで再度書き直したいという。公正証書で遺言書を残すことにし、公正証書遺言にはOさんの付言事項も書かれた。
 
 今年2月にあと3ヶ月から半年と余命宣告されたSさん。
 突然事務所に連絡があって、Sさん夫婦にお会いしてきた。残された命を大切に、夫婦二人での時間を静かに送っている。遺言書は残していないが、Sさんからは自分亡きあとのことを依頼された。
 
 OさんともSさんとも、以前からのお付き合いがあったわけではない。なのに信頼して今後のことを託してくれた。
 今私にできることは、OさんやSさんをそしてその家族をそっと見守ることだけだ。ただ、ありのままの自分受け入れているOさんとSさんの心中を私は察することができない。
 |