2025年6月8日
ロフォーテン諸島から去る日が来た。いつもなら多少くたびれたからそろそろ帰りたいな・・・という気分になるのだが、今回は違う。もう少しロフォーテン諸島の時間を過ごしたいという想いが強い。
オー村始発の6:30発のバスに乗車するために早起きをして、宿泊したロルブーからぐるっと回った。オー村は2泊だったが、いろんなトレッキングコースがあり、それだけに去りがたいし、また来てみたい想いに駆られる。
早朝のオー村






バスは時間通りにレクネスに到着した。8:00である。レクネスからのフライトは13:35だ。レクネスで宿泊したホテルが朝食の提供とタクシーの予約をしてくれていたので、レクネスのホテルに戻った。
お帰り!と笑顔で迎えてくれた。
ロフォーテン諸島に来てからずっと感じていたのは、日本人のような心遣いがあることだ。いろんな約束をしても必ず守ってくれるし、おもてなし精神が行き届いている。
朝食後まだ時間がたくさんあったので、ちょっとハイキング。Borgatoppenという山に登った。地元の体育館があって、そのわきの道を進んでいく。
一部が赤い壁の体育館

池塘なのか池なのか、その向こうにレクネスの象徴の山であるHolandsmelen山は雲の中。

登る予定の山が現れた。
Borgatoppen 山だ。

割と簡単に山頂に到着。標高104m。

山頂は360度のパノラマ。レクネス周辺の山を見まわしてレクネス最後の空気に触れた。





いよいよロフォーテン諸島を去る時が来た。
レクネスの空港に行って搭乗待ち。乗る予定のプロペラ機がやってきた。スカンジナビア航空。ここからボードまで25分。座席はフリー。
スカンジナビア航空の飛行機。レクネス~ボード~オスロと乗り継いでいく。

ボードでのトランジット時間は30分。少し遅れたので急いで搭乗口へ。ボードの空港は思ったより大きい。
ボードからオスロへフライト。オスロ空港は2度目だ。明日の早朝の便でミュンヘンまで飛ぶので、空港から歩いて5分のホテルを予約しておいた。
オスロ空港到着ロビー。

オスロ空港

空港とホテルの間に管制塔があった。

ロフォーテン諸島のことは偶然見つけた。情報が少なく、行くのにちょっとハードルが高い気がしたが、来てみればそんなことはなかった。
羽田からレクネスまでスムーズに移動できたし、滞在したレクネス、レイネ、オーはそれぞれの優しさが漂う、そして人の気持ちを大切にする人たちが生活しているところだった。
自由であり、自己責任で何でもやっていい。自己責任の一つにゴミが落ちていないことだ。山の中にも落ちていない。人の目に付かないところもきれいなのは、そこに生活する人たちがいかにここの自然を大切にしているか・・・ということだ。旅行者もそうした思いを受けるのだ。
海に面した岩肌も暖かだった。山に続く大岩も優しく迎えてくれた。花も日ごとに多くなっていった。確実に夏に向かっている。そして白夜だからナイトハイクもできたことはすごく嬉しかった。
ロフォーテン諸島の半分しか歩けなかったが、今回歩けなかった地域をいつか訪ねたい。テント泊で気ままに歩き回るのもよいのではないかと・・・。
人生において忘れられない時間となったようだ。
明日早朝のフライトで、オスロ~ミュンヘン~羽田コースで帰国する。