京都駅から奈良線で東福寺駅。東福寺は以前に行ったので、今回は雲龍院を含む泉涌寺一門を訪ねることにした。
2025年7月13日 ルート図

まずは雲龍院へ。東福寺駅から徒歩で15分ぐらい。こっち方面はほとんど観光客がいない。みんな東福寺へ行っている。ここから石段を登っていったらとても涼しかった。

雲龍院入り口の門。ヒッソリとしていてとてもいい。

雲龍院の中に入ると静謐な空気が漂っていた。
蓮華の間。しきしの景色といって、雪見障子の四角いガラスから4枚の違った絵を眺めることができる。左から椿、灯篭、楓、松。

広くはないが庭園があって桔梗が咲いていた。大輪の間から眺められる。


大輪の間にあった瞑想石。


最後の将軍、徳川慶喜が寄贈した灯篭。

霊明殿。後光厳、後円融天皇の坐像が安置されている。

悟りの間の悟りの窓。春には手前から、紅梅、海棠、シャクナゲ、と順番に花を咲かせるそうだ。

悟りの窓

耳を傾けたら、きれいなキンという音が聞こえた。

雲龍院では悟りの窓を見たかった。誰にも会うことなく悟りの窓に向き合うことができた。悟りの窓がまあるいのは、四角い窓の角は四苦八苦を表していて、その四苦八苦が悟りによって丸くなったという説明を聞いた。だから悟りの窓はまあるいんだ。
雲龍院の目的は終了。次には泉涌寺に行くことにした。雲龍院から砂利道が続いていてすぐに受付入り口。そのわきにある楊貴妃観音像を見に行ってみた。
楊貴妃観音像は重要文化財になっている。

泉涌寺の仏殿。真言宗泉涌寺派の総本山で皇室から篤く信仰された寺とのこと。

舎利殿。京都府指定文化財になっている。天井には「雲竜図」が描かれているが非公開で残念。


勅使門


勅使門をくぐると御座所が見えた。皇族の御陵・霊名殿へのご参拝に際して、ご休息されるための場所。

清少納言の歌碑


泉涌水屋形。泉涌寺の由来となった清泉を覆う屋形で1668年の再建。泉水は今も湧き出ている。

泉涌水屋形 の中。

大門。泉涌寺道から続いている。

泉涌寺から泉涌寺道を歩いていったら威光寺があった。ここにはご本尊である丈六釈迦如来が安置されている。高さ約10mで、拝むために中に入ったら大きかった。

一山案内図。左の道が泉涌寺道。

最後に即成院。ここには阿弥陀如来像と二十五菩薩像が安置されている。

60年ごとに御開帳で、ちょうど見ることができた。


これで今日はお終い。夕方のサンダーバードで戻ることにする。