予定がいっぱい詰まっていて、山はこの日と思っても天気の巡り合わせが悪い。仕方ないから今回は薮漕ぎのない里山にしようと、何となく山ノ内方面に行ってみた。
そこで目に付いたのが箱山。こんな時でしか登る気にならないだろうし、チョチョッと簡単にピストンしてこようと気軽に駐車場所から取り次いだ。
2025年9月21日 ルート図

山内稲荷社から取り付くが、鳥居の入り口に曼殊沙華がたくさん咲いていた。

山内稲荷社 への鳥居

箱山稲荷大明神 が祭っているらしい。このお社から箱山目指して斜面に取り付く。

箱山はかなりの急登で、ロープが設置してあるぐらい足場が悪かった。簡単に登ってピストンと思っていたが、箱山は意外だった。稜線に出ると奇岩が出てきた。すごく面白い。
仁王岩

仁王岩から始まって巨岩がいくつも並んでいる。雨の後で湿っているので登るのをやめたが、乾いていたら岩に登っただろう。箱山はそんな楽しみのある山だということを初めて知った。
巨岩が続く。


大箱岩

ヤマハギ

箱山には東峰と西峰があるらしい。東峰に到着した。ここまで際どい岩をいくつか越えてきた。湿っていなかったら簡単なんだろうけれど、雨上がりはちょっと慎重になる。
東峰ピーク

東峰でいつもの儀式。

東峰からは気持ちのいい稜線が続いている。西峰に到着した。ここが箱山の山頂としているところ。
西峰。箱山山頂だ。

こうした石碑は戸隠と同じような思いになる。

湯覚行者、健覚行者と彫られている。ここで修業したんだろうな。



四等三角点。点名・箱山。

中野市の一部が見える。手前の建物は東山クリーンセンター。

ここまで来たらピストンじゃあ面白くない。この先を進んで、鴨ヶ嶽まで行ってみることにした。道は箱山峠までは明確。
箱山峠から適当に斜面に取り付く。標高差150m位だが、ここもかなりの急登。
山頂直下で一人の登山者に会った。少し立ち話。鴨ヶ嶽は中野市民の山として多くの人が毎日登るとのことだった。
山頂直下には木の階段らしきものもあった。
二等三角点。点名・大平山。

点名・大平山から少し下ると中野市が一望できるところに到着した。
東山大神とある。

中野市を一望。中野市民はこの山頂直下の東山から登ってくるらしい。

鴨ヶ嶽から引き返す途中、下から登ってくる何人かの人と出会った。一人一人と少し立ち話。
高齢の男性と話していたら、その方は来年86歳になりのだが、雨でない限り鴨ヶ峰に登るそうだ。補聴器はつけているが、薬は一切飲んでいないと言っていた。この山に登るのが健康を維持する秘訣なんだ。
偶然見つけた里山。舐めてはいかん。スタートが遅かっただけに距離も程よく、クライミングも楽しめて、箱山から鴨ヶ嶽まで縦走できて、すごく楽しかった。
薮漕ぎをして作業道に出た。見えたのは箱山の西峰。

鴨ヶ峰
