戸隠33窟NO23(中窟途中でした)

 秋が深まった。雪が来るまでは戸隠窟探しを続ける予定である。

 前回は東窟から岩壁の基部を伝って中窟を探す予定であったが、スラブの谷に阻まれて断念した。ならば、谷のトラバースをせずに下から尾根を登り上げたらいいのではないかと計画した。

2025年11月2日 ルート図

 いつものところに駐車してスタート。今日はなんか行けそうな気が・・・。

戸隠山

みどりヶ池。今日は水面に空が美しく映っている。

 九頭龍社の後ろから入り込んだ。目的の尾根に取り付いて登っていく。薮だが、今は葉が落ちて少しは登りやすい。地図では分からない複雑な地形になっていて、登っていく尾根も細尾根。両側が切れ落ちていて、尾根の幅が50センチ無いところもあり緊張する。

塔ノ岩が東側に見えてきた。すごく近くに見えるが、前回に登った尾根より西の位置から見ているんだけれど。

振り返れば飯綱山。北アルプスが真っ白になっていたで、飯綱山も間もなくだろうな。

 地図には載っていない岩に阻まれた。この岩を登って行ってもいいのだが、その先がどうなっているか分からない。この岩の基部の左を回り込んでみることにした。細い段が付いていて、そこから踏み外したら下の落ちてしまう。ここでも緊張だわ。

この大岩の右側は岩壁で切れ落ちているので、左側の基部を進んでみた。

 左側を回り込んだら、その先が切れていた。ということはこの岩の斜面を登り上げなくてはならない。幸いに木が生えているので、木につかまって尾根に登り上げた。標高1520m辺りのところだ。

 尾根に登り上げてから、今度は東側斜面に降り、右側から回り込んでまた尾根に戻る。地図では尾根が続いているのだが実際は違った。まあ~こういうのが面白いんだけれどね。

続く細尾根を登っていく。目の前の薮の先に岩壁が。

 岩壁に行くには、この薮を突破するのだが、藪の先がまた切れている。そして右にも左にも回り込むことは困難だった。両側とも岩で下に切れ落ちていたので。

 地図上では簡単に登って行けるはずだったが、実際には切れ落ちているところが多く、この先は進むことが困難だった。ここで引き返すことにする。

引き返し地点からの東壁。

引き返し地点からの戸隠の稜線。

 中窟は、「東窟」「西窟」と重要な位置を占めてるだけに、いつかは中窟に到達したいと思う。次はどんな作戦で中窟を探すか?

 今日は目的を達成できなかったが、人が入っている気配は全くなく、また地図とは違った地形での薮漕ぎだできて非常に面白かった。次回が楽しみ。中窟は、残雪期にトライするかな。