運慶ー祈りの空間

 東京国立博物館で開催中の「運慶ー祈りの空間・興福寺北円堂」の展示会。少し前に東京出頭したときには行けなくて、この連休にちょうどいいわと日帰りで足を運んだ。

 久しぶりの上野公園。天気がいいから、上野公園をブラブラ歩きながら東京国立博物館に向かった。紅葉も始まっていて解放感にテンション上がる。

上野公園

もう少し時間がたつと、ここでいろんなイベントが始まる。

 今日の予定は、まず11時ごろに東京国立博物館に到着して、すぐに東洋館の別棟のレストランでランチ。12:00から始まるVR作品「興福寺・国宝・阿修羅像」を鑑賞し、その後「運慶ー祈りの空間・興福寺北円堂」をゆっくりと音声ガイド付きで過ごす。

東京国立博物館の本館。ここでいつも特別展が開催される。

 VR 「興福寺・国宝・阿修羅像」は素晴らしかった。35分ぐらいのVRだったが、阿修羅像の3つの顔の表情がそれぞれ想いがあることを知った。阿修羅の心の変化を表しているそうだ。

 特別展の「運慶ー祈りの空間・興福寺北円堂」では、興福寺の北円堂に安置されている弥勒如来像を中心に、無著菩薩と世親菩薩が両脇に立っていた。 無著菩薩と世親菩薩 は5世紀ごろのインドに実在した兄弟で、弥勒如来像の右が兄の無著菩薩、左が弟の世親菩薩 と音声ガイドでの説明があった。運慶が1212年ごろ完成させている。

 また更に会場の四隅には、興福寺の中金堂に安置されている四天王立像が置かれていた。私は持国天・増長天・広目天・多聞天の忿怒の表情が好きだ。

 一通り見終わって、再度、声明「散華」を聞きながらもう一度鑑賞しながら運慶の想いを馳せた。

 平成館では日本の考古を知る展示が行われており、そちらにも行ってみた。縄文時代の土器も展示されていたが、残念なことに火焔型土器はなかった。

 すべての目的を達したので、庭園を歩いてみた。

五重塔。高さ5.7mの銅製の塔で、最上部の相輪には龍が絡みついている。

 春草廬(しゅんそうろ)。江戸時代に川村瑞賢が淀川改修工事の際に建てた休憩所で、あちこちに移築されたが、昭和34年にここに移されている。

 木造平家建、入母屋造、茅葺、座敷は5畳と3畳の広さ。

春草廬(しゅんそうろ)

庭園の真ん中には池があった。