2025年12月28日
セント・ヘレナ島で朝を迎えた。目前に海が広がっていて気持ちのいい朝だ。海を見ながらの朝食も、パンと紅茶のみだけど満足いくものだった。

今日は、セント・ポール大聖堂へまず足を運んで聖餐式に出席し、そこから簡単なハイキングをしてホテルに戻る予定。
教会へはホテルの車で送ってもらった。とても助かる。
車から降りたとたんに教会の鐘が鳴りだした。その音がまた心地よい。

この教会の歴史を調べてみた。17世紀後半のセントヘレナ植民地化初期から存在していた「カントリー教会」に代わるもので、新しい教会の建設工事は1850年に始まり、1851年に完成している。1859年にセントヘレナ教区が設立され、大聖堂となったそうだ。
外観も暖かい感じがした。

礼拝堂になると、何人かの信徒が温かく迎えてくれた。礼拝の司式は主教が。始まる前にご挨拶ができたので、礼拝の最初に皆さんに紹介してくれた。
礼拝堂内部。

教会の周りは教会墓地になっている。とても落ち着く場所だ。

教会の敷地には花をつけた木などが植わっている。この木はジャカランダ。
ジャカランダ

教会墓地を歩いていたらきれいな形をした山が見えた。
Flagstaff山。その右はバーンという。

教会の敷地に続くリッチゲート。1947年に建設され、1982年に改修工事が行われた。

リッチゲートを抜けてプランテーションハウスに行くことにした。その周辺がハイキングコースになっている。
教会からプランテーションハウスに向かう途中クリスマスを見つけた。
道端のクリスマス。

ホワイトゲートを抜ける。

道なりに進んで行ったらプランテーション・ハウスに出た。これはセント・ヘレナ島の総督公邸でナポレオンの島守を務めていたハドソン・ロウ卿の住居でもあったらしい。
プランテーション・ハウス

プランテーション・ハウスの脇を通り過ぎてゾウガメゾーンに入る。

ゾウガメゾーンから見たプランテーション・ハウス。
邸宅には35の部屋があり、そのうち24部屋は居間、残りの11部屋は物置。ダイニングルームは64㎡もあり、総督が多くの客人をもてなす役割を常に担っていたためだそう。1816年にロー総督によって建てられた図書館には、2,000冊以上の蔵書があるとのこと。
プランテーション・ハウス

ゾウガメゾーン(プランテーション・ハウスの前庭)には、世界最高齢のゾウガメ「ジョナサン」が生息しているそうだ。目視で3頭確認できたが、ジョナサンかどうかは分からない。5頭は生息しているとのこと。
ゾウガメ

ゾウガメゾーンを過ぎて歩きやすい道を歩いていく。

大岩ゾーンがあった。

大岩ゾーンを登っていく。

展望台になっているところに出た。眼前に広がる海と左の方がレモンバレー。

展望台からは明るい道が続き、花もたくさん咲いていた。
ナスターシアム

雑草の花だそうだ。

ナスターシアム

ぐるっと周遊して教会まで戻ってきた。ここからホテルまで歩いて帰る。途中、教会から見えた山が見えた。
Flagstaff山。その右はバーンという。

一本道を北に歩いていく。たまにすれ違う車のドライバーや助手席に乗っている人が、必ず手を挙げて合図をしてくれる。優しい人たちなんだ。
今朝ホテルを出る時も、「鍵はかけなくていいよ、悪い人はいないんだ。」と言っていた。
進んでいくうちに大きな建造物が見え始め、地図で確認したらHigh Knoll Fortとある。これもハイ・ノール砦。目立つので行ってみたくなった。登りだ。
High Knoll Fort

途中サボテンの花が咲いていて癒される。このサボテンの実は食べられるそうで、3月ごろが旬とのこと。

砦の入り口の門に到着した。多くの人は車で来るらしい。けれど誰もいなかった。




ハイ・ノール砦 からの眺望。Flagstaffとバーンがよく見える。

眼前はハーフ・トゥリー・ハロウという集落。

正面はニュー・グラウンドというところ。

正面の家並みはサパー・ウェアと呼ばれているところ。左奥にはハイピークが見える。


真青な海。

セント・ヘレナ島の地図があった。一番左のピークはSuga loaf。その右のピークはダイアナズ・ピーク。

セント・ヘレナ島の一部を知る充実した1日だった。


