セント・ヘレナ島~ヨハネスブルグ

 2026年1月3日

 セント・ヘレナ島を去る朝を迎えた。この島では特に人の優しさに触れることができた。車や人同士がすれ違う時には、必ず手を挙げて合図をしたり、声掛けで挨拶をしたり。

 この島には悪い人がいないから、出かける時に鍵なんて必要ないんだとリチャードさんは言っていた。その通り納得だった。

 今回このホテルに宿泊したのは私たちだけ。1週間に1度しかフライトがないから、滞在中は貸し切りだった。それだけに、私たちの希望をすべてかなえてくれた。トレッキングの毎日だったが、その送迎もすべてやってくれたし、食事は地元料理を出してくれた。時間も希望する通りにもてなしてくれた。

 リチャードさん夫婦が「今夜出かけるから、食事してあとは好きにしていていいよ」と鍵もかけずに、ゲストだけにして出かけて行ったのも印象的。自分の生活環境下では考えられないことだった。

 毎朝海を見ながら朝食を取り、ゆっくりとトレッキングに出かけて、トレッキングで出合った花や遠くに見えた山の名前もたくさん教えてもらった。

今朝の海。この景色を見ながら食事をした。

 このホテルをチェックアウトする前に、やり残したことに時間を使った。

 ここには素晴らしい庭園ができていて、その庭園に咲いている花を一つ一つ見て回った。手入れも行き届いていて、リチャードさんの気持ちがそのまま表れている庭だった。

いろんな形に仕上げた木がゲストを見守っているのも楽しい時間になる。

ホテルの入り口にはスノーマンが。雪は降らないそうだがスノーマン!タイヤで造ってあった。

 いい時間を過ごすことができた。リチャードさんは「来年は3~4月に待っているからね。」と誘ってくれた。一番いい時季だそうだ。もし次に来るならその時季に、そして登れなかった山々を登りつくしたいと思う。

 リチャードさんが空港へ送ってくれる途中、セント・ヘレナ島が食料等を輸入する船便が届く港に寄ってくれた。航空便もあるが船便のほうが安いので船便が中心だそうだ。この港に商品が到着したら、一般人もここに買いに来るとのことだった。市場での競りはないらしい。

空港に近づいてきた。前日に登ったGreat Stone Top(左)とLittle Stone Top(右)が見えてきた。登っているからよく分かる。

Great Stone Top(左)とLittle Stone Top(中) Boxwood Hill(右)。最後に見ることができたのが嬉しかった。

手前が滑走路。その後ろにKing and Queen Rocks。今度来た時には登ってみたい。

 空港でのリチャードさんと妻のリンダさんとの別れは、ちょっと寂しかった。

 空港で声を掛けてくれた人がいた。ブルーポイントに登った時に、山頂で出会った人だ。鶴の折り紙を上げた人で、大切にその折り紙を持っていてくれた。

 もう一人は、St.Paul Cathedral にいったときに、オーガニストをやっていた御婦人。そして搭乗を待っている間に、リンダさんの妹だという人にも声を掛けられた。スコットランドに居住していて、ヨハネスブルグに1泊して戻るそうだ。

 ちょっとした出会いが、再開したときに覚えていてくれて、話ができるのが嬉しかった。暖かかった。

AirLink。セント・ヘレナ島を飛行機でつなぐ唯一の航空会社。

 いい思いを残して、ヨハネスブルグ行きのフライトはほぼ時間通り出発した。 

フライト約5時間でヨハネスブルグ。ヨハネスブルグの街が見えてきた。