戸隠33窟NO19無名窟

 今年も戸隠33窟探しがスタートした。昨年まで4回足を運んだが見つけることのできなかった大多和窟を、今シーズン初の窟に選んだ。少し意地になっているのかも。

2025年6月28日 ルート図

『戸隠村の石造文化財』に載っている戸隠33窟のうち大多和窟の場所を地図でよ~く確認して、25,000分の1の地図に落とし込んだ。

 大多和窟のあるはずの場所付近は、今までに4回も探し回っている。それでも見落としているのかもしれないと、地図を頼りに、今日はもう一度リベンジ。

不動沢に続く林道にはカラマツソウが咲いていた。

カラマツソウを拡大したら花火のよう。

スタートしてから約40分で不動沢に入渓できた。

 これだけ通うと勝手知ったるで、不動沢遡行も気が楽だ。今日はいつもより水量が多い。と言っても大したことないけれどね。

ヒメレンゲ

一つ目の滝が出てきた。

 百丈沢と不動沢の二俣にやってきた。右の不動沢を遡行していくと何回も来ていて覚えた岩が現れた。

 今日はその岩の手前の斜面に取り付いた。かなりの急斜面で、木の枝をつかんだ両手の力で体を持ち上げていく。やがて地図に印をつけた点に到着したが、やはりそこには窟がなかった。しかもそのルートと場所は以前に確認した場所だった。

 ちょっとガッカリ。気を取り直してもう少し登り詰めることにした。標高1320m辺りで左手を見ると窟らしきものが見える。そこまで行ってみると、なんとそこの窟も以前に確認してあった窟だった。しかもそこでビールタイムを過ごした無名窟。今回もここでゆっくりとビールタイムをとることにした。

無名窟

1時間近くその場所でくつろいだ。もう今日は下山。適当に沢を下って行ったら、また見覚えのある窟らしきもの。ここも以前に確認しているわ。

 この窟も。ここに来るまでには1枚岩があって非常に緊張する窟だったことも思い出した。笑っちゃう。何回来ても同じ場所の窟に導かれちゃうのだ。

 目的の大多和窟と大窟殿はまた次回か・・・。不思議と導かれるこれらの窟は、いったい何を意味するんだろう。

不動沢へ戻り駐車場所に続く林道を、ちょっぴり気落ちしながら歩いた。振り返ったら一夜山。

振り返ったら戸隠連峰。

アカバナシモツケソウ