三滝~大通嶺

 戸隠山に雪が着いた。今シーズンの窟探しは前回で終了だ。

 いい天気の今日はどこに行こうか・・。久しぶりに北相木村に出かけることにした。北相木村の山で取りこぼしていた大通嶺に登ってみようと。それも三滝からバリエーションルートで歩いてみることにした。

2025年11月15日 ルート図

 北相木村にも何度通ったことか。この方面の山も結構岩稜があって面白いのだ。そして人が少なくていい。というより、めったに人に会うことがない静かな山歩きができるから大好きだ。

 三滝は大禅の滝、小禅の滝、浅間の滝の3つをいう。この3つの滝を経由して途中三角点を目指し、さらに大通嶺に到達するルートどりを考えた。地図上は途中まで登山道のしるしがあるがどうだろう。

 三滝の入り口まで車で行くことができた。立派な駐車場があってびっくりした。

 しっかり遊歩道もできていて、これもすごい。毎年4月26日の縁日は、多くの信者が集まってくると説明版にあったので、地元でも大切に保存している三滝なのだろう。この辺一帯を三滝山といっているらしい。

ここが三滝山の入り口。しっかりした階段が整備されていた。

小禅滝へ行くために右へ折れたら石仏がたくさん並んでいた。

小禅滝。水量が少ないのであまり迫力はないが、高さ20メートルは超えているだろう。

ここにも石仏が。ここで落ち葉から頭を出しているムラサキシメジを見つけた。

小禅滝から大禅滝へ行くと通にあった石板。「如意輪尊」と刻んである。

大禅滝。水流がよく分からないが、高さ30mはあるらしい。

滝の裏側には石仏が安置されていた。

大禅滝の水が落ちている奥に石仏が安置されている。

 小禅滝と大禅滝を見てからが面白くなった。浅間滝は意識から抜けて確認せずにルーファイに夢中になった。大岩に突き当たると、その大岩の基部を右側に巻いて適当に尾根に取り付いた。かなりの急斜面だ。地図で確認して目的の三角点を目指す。

 人が歩いた痕跡が全くなく、それだけに快適だ。やがて尾根を登り詰めると緩やかに右にカーブして三角点に到着した。

三等三角点。点名・深沢。

上を見上げると秋の空が広がっていた。

三角点からこのような尾根を歩いていくが、結構下降しまた登っていく。途中道を間違えたことに気づき、軌道修正。早いうちに気が付いてよかったわ。

三角点から45分ぐらいで大通嶺の山頂に到着した。木にプレートが付いていた。この大通嶺には西側のよしんだ峠からは登ってくるらしい。

大通嶺の空。

 大通嶺は眺望なし。木々の間から北八ヶ岳が見えた。ここでランチにすることにした。暖かい飲み物が嬉しい季節だ。コーヒーとドーナッツが有難かった。

 下山コースは、登りと少し違ったルートで。注意しなくてはならないのは、尾根を下って行くと突然切れているところに出くわす可能性が高いこと。地図とGPSで岩で切れ落ちているところを避けて下山していった。そうしたら大きな窟があった。

北相木村の三滝山の窟。

あちらこちらにこのような大岩があって、登るのはいいが下りは不可能かも。素晴らしい山歩きだった。けっこいうルーファイに気を使い、それだけに楽しかった。