セント・ヘレナ島3日目(ジェイムズタウン)

 2025年12月29日

 セント・ヘレナ島での3日目の朝を迎えた。ゆっくりと起床して、ゆっくりと朝食をとって、ゆっくりと今日の目的を果たすために出かけた。

 ホテルはその日行くところまで送ってくれる。帰りも迎えに来てくれる。素晴らしいサービスで、こんな経験は初めて。朝食も夕食も好きな時間に好きな食事を作ってくれる。そして島のこともよく教えてくれて、いろんなアドバイスもしてくれる。

 セント・ヘレナ島に来るまでに、直前までホテルと連絡が取れずに心配したが、変更しなくてよかった。

 今困っていることは、携帯が圏外になってしまっていて、いくら調整しても圏外のままだ。今日も出かけるのに、帰りの連絡をどうしたらいいかと思っていたら、ホテルが携帯を貸してくれた。日本では考えられないことだ。

 道を歩いていると、すれ違う人がみんな声を掛けてくれる。自動車のドライバーも合図をしてくれる。みんなで助け合って生活している感がした。

 今日は、ジェイムズタウンという街に出かけることにした。セント・ヘレナ島の中心地だ。

 ホテルからは車で5分ぐらい。約4キロなので歩こうと思ったが、送ってもらってよかった。というのは、セント・ヘレナ島は、山の上や山の中腹や谷筋に街があるのだ。4キロの道のりも、アップダウンがあるから時間がかかる。

 ジェイムズタウンは谷筋にあり、ルパート湾に面している。今日は魚釣り大会があって、一番大きな魚を釣り上げた人が表彰される日だそうで、漁船がたくさん出ている。

ルパート湾

岩山の真ん中に見えるのは、「ジェイコプライス・ラダー」と言われる699段の石段。

The Archは埠頭からジェームズタウンへの入り口になってる。

聖・ヨハネ教会。南半球最古の英国国教会で、現在の建物は1774年に建てられたとのこと。

誰もいない礼拝堂で静謐の時間を過ごす。

教会前に植えられていた。

裁判所があった。

裁判所の隣にはキャッスルガーデンがあった。英国だからガーデンに力を入れているのかも。きれいに手入れされていて、ベンチでゆっくりしている人が結構いた。

 ジェイムズタウンのマーケット通りを歩いていく。上り坂だ。

聖心カトリック教会

 

 セント・ヘレナ島の教会は、いつも解放されている。だから好きな時に礼拝堂に入れる。この教会もそうだった。    中に入ったらこの教会の神父様がいらして、いろんな話をすることができた。87歳になるそうだ。

 「いつでもいらしてください」と優しく声を掛けてくれた。セント・ヘレナ島では2番目に古い教会だそう。

聖心カトリック教会の礼拝堂

 聖心カトリック教会から水路脇の道を歩くことにした。

 この道は地元の人の生活道らしく、すごく狭いが車だ内だけ歩きやすい。生活道に入ってすぐに花をつけた木が出迎えてくれた。

メインストリートに出た。

 次に行くところは、「マンデンの砲台」と「マンデンマンデンの丘」。地図を頼りに登っていく。

 セント・ヘレナ島は断崖絶壁が多いから、地図上では海岸端にあるように見えても、実際はかなり標高を上げたところに存するものが多い。マンデンの砲台もマンデンの丘も急登が続く。岩壁の際を歩いていくのだが、落石がなんとなく怖い。

眼下には、きれいに海が見えた。まだ漁船がたくさんいる。

正面には、シュガーローフ山が。気になる存在だ。

きれいな海の色。

標識があった。右はマンデンの丘、左は距離が長いがシュガーローフ山方面のルート。

マンデンの丘にきた。大きな盛り上がり一帯がマンデンの丘になっている。と思ったら、あとで地図を再確認したらさらに上にピークがあったらしい。残念。

マンデンの丘のピークと思ったところにケルンがあり、私も一つ積み上げた。

こんな感じの丘なので、ピークとするところがあるとは思わなかった。

 マンデンの砲台に来た。岩だらけの岬にある。1957年から1961年にかけて、最後の政治犯である3人のバーレーン人民族主義者が収容されてもいたとのこと。

この要塞は17世紀後半に築かれた。

要塞の中に入ってみた。

窓(?)からの眺め。

マンデンの砲台の探検はお終い。対岸に見えるジェイコブス・ラダー をこれから登りに行くつもりだ。

ジェイコブス・ラダー のスタート地点。

 ジェイコブス・ラダーは、かつての索道後の階段。この索道は、港を擁する島の中心都市ジェームズタウンと、山の上のラダー・ヒル砦を結ぶものとして建設されたもの。1871年に撤去され、急傾斜の階段が残されたそうだ。

説明板

 699段あるのだが、1段の高さが結構あり、日本人の足には合わなくて大変。明日は太ももが筋肉痛になるに違いない。

半分まで登ったところで休憩。下を見下ろす。

「半分まで来たよ」

あと99段。がんばれ。

休憩時間入れて20分で登り切った。登りきったところにも同じ説明版。

終点は展望台になっていて、ホテルからのお迎えを待っている間眺望を楽しんだ。

記念に石を一つ積み上げた。

下を見下ろすとジェイムスタウン