奈良時間の二日目。橿原市を拠点にして、今日は東方面に足を延ばす。室生寺、長谷寺をゆっくりと歩く予定だ。
2026年8月1日 ルート図

レンタカーで室生寺まで行く。
室生寺は奈良時代の白鳳9年(680年)に、天武天皇の勅命を受けて役行者(えんのぎょうしゃ)が始めて立てたと伝えられている。室生寺に行って初めてこのことを知ったのだが、役行者が創建したことで、境内に足を踏み入れる前から舞い上がってしまった。
室生川

室生川にかかる太鼓橋を渡ってくるとここに出る。

境内に入り、仁王門をくぐっていく。

鎧坂を登って金堂へ。
中には国宝の釈迦如来立像が安置されている。釈迦如来立像に向かって右に薬師如来像、左に文殊菩薩像が並んでいた。その手前には、十二神将立像のうち、子神、丑神、午神、申神、戌神、亥神の六体が安置されていた。残りの六体は宝物殿。
宝物殿には十一面観音菩薩立像がある。
室生寺で頂いた御朱印は、十一面観音菩薩像である。
金堂

金堂の横には弥勒堂。この弥勒堂に中には役行者の像が安置されていた。中心は弥勒菩薩立像で奈良時代松から平安時代初期の制作された。
弥勒堂

金堂から石段を登っていくと本堂が現れる。室生寺の本尊である如意輪観音菩薩像が安置されている。
本堂

五重塔(国宝)は高さ16.1m。平安時代初期の建立で、室生山中最古の建物だそうだ。
五重塔

五重塔から奥の院につなぐ横の石段を登っていく。杉木立が続き急な登りも気にならない。

奥の院である御影堂(みえどう)。厄年の危難から身を守るために42歳の弘法大師の像が安置されている。決まった日にしかお目にかかれない。頂上に石造りの露盤が置かれているらしいが、よく分からなかった。
奥の院・御影堂

室生寺は宝物殿を含めてゆっくりと時間が過ごせた。やはり国宝や重要文化財と向き合うのは楽しいが、一番残ったのは役行者のことだった。
次に長谷寺へ向かう。
仁王門は長谷寺の総門で両脇には仁王像が安置されている。

420段の石段を登っていく。この登廊は、平安時代の長暦3年(1039年)に春日大社の中臣信清社司がこの病気の平癒の御礼に造ったものだそうだ。
登廊

本堂に到着した。
本堂は国宝に指定されていて、ご本尊は十一面観音菩薩。近江の国高島から来た楠の霊木で3日間で造り上げたといわれている。全国の長谷観音の根本像。
本堂

長谷寺にも五重塔があるのだが、令和の大改装中でお目にかかれなかった。花の季節ではなかったのでちょっと寂しかったが、十一面観音菩薩像とはじっくり向き合うことができた。
次に大神神社(おおみわじんじゃ)へ。大鳥居が二つあった。これは二の鳥居でここから参道が続いている。
二の鳥居

拝殿。国の重要文化財になっている。ここ大神神社のご神体は三輪山なので本殿がない。拝殿を通して三輪山を拝む。
拝殿。

ご神体である三輪山は高さ467m、周囲16キロで全山が過ぎ・松・檜に覆われている。地図で確認したら一般登山道があるようだったけど・・・。
今日の最後は聖林寺。もう閉門の時間が迫っていて、少し急いで聖林寺へ向かった。駐車して坂道を登っていくとすぐに石垣の上に建っている聖林寺が見えた。
聖林寺は奈良時代に談山妙楽寺の別院として建てられたとされていて、戒律と祈祷の寺となっている。
石垣の上の聖林寺

聖林寺の門。16:30が閉門で5分ほど過ぎていたが、門は半分開いていたので勇気を出して中へ。

境内に入ると鐘楼があった。

鐘楼と向かい合って本堂。子安延命地蔵菩薩が本尊。

本堂の左奥にある階段を進んでいくと観音堂がある。
観音堂には国宝の十一面観音菩薩が安置されている。この十一面観音菩薩は、慶応4年(1868年)に大神神社の神宮寺から移され、フェノロサ、岡倉天心によって隠されていたお顔が開かれたということのお話を寺守の方からお聞きした。
直前に大神神社へ行ってきただけに、不思議な導きがあったのかと感動。奈良時間の二日目は、こうした嬉しいことがたくさんあった。


