アザミ岳に登った翌日は風穴山に登ることにした。
実はアザミ岳へ行く直前に、南川金一氏との話の中で教えていただいたことがある。(いいでしょう!時々南川氏とお話ができるのです。)
地図に載っている風穴山(2058m)の南東にあるピークが本来の風穴山で、そのピークから少し南に下ったところに風穴があるとのこと。その話にすごく惹かれて、ならば本来の風穴山に行ってみたい、行くしかない!という気持ちになっていた。
7:30過ぎにスタート。
前日のうちに風穴山への取りつき地点を確認しておいたから気が楽。沢地形を利用しながら藪漕ぎをし、あっという間に風穴山に到着してしまった。
ここからが本番。
地図によるとこのピークから3つのピークを越え4つ目のピークが本来の風穴山だ。その位置は、風穴に関する文献から確認しておいた。
時々ガスが出て、あまり見通しが良くない。何度もGPSで方向を確認しながら笹藪の中を進んでいく。
振り返れば、始まっている紅葉に彩られた風穴山からの2つのピークがきれいだ。3つ目のピークからはすぐだった。
本来の風穴山。本風穴山(1975m)に立てたことに感動。
眺望はないが、南川氏にお聞きしなかったらこの場は知らなかった。できれば風穴まで行ってみたいが、時間がないのであきらめるしかなかった。残念。
登る直前に恋焦がれてしまった本風穴山。
今度は西俣川の砂古谷沢を遡行して風穴と本風穴山に立ってみたい。風穴は明治末期から戦前にかけて蚕種の保存用の冷蔵庫として利用されていたとのことである。
スタートして30分、沢地形を利用して風穴山に続く尾根に取り付く。
風穴山(2058m)山頂。立派なプレートが設置されていた。いつもの儀式を行う。
下山はどうするか?地図で確認すると、越してきた風穴山の1つ目のピークの西にもう一つピークがあり、そこからは西に沢が落ちている。この沢を下ることにした。
目標とする沢を目指して北西へ進んでいった。
沢を下る前に2018mピークとの鞍部でビールタイム。正面には、昨日歩いた稜線が長~く伸びていて、ひゃあ、随分歩いたものだとビックリしてしまった。
沢は簡単だった。あっという間に登山道に飛び出し、あとは小屋までダッシュ!