台風に追いかけながら11日は帰長したが、12日の暴風雨は大変であった。長野市での浸水で、被害にあったクライアントは2件。うち1件は完全に流されてしまった。
事務所に浸水被害が出たらどうしようかと不安な一夜を過ごしたが、事務所においては何事もなく台風は過ぎていった。
自宅は立木が根こそぎ倒れ屋根を直撃。あちらこちらで電柱が倒れたり電線が切断され、4日間停電が続いた。やっと通電し生活ができるようになったが、直撃した大木はまだそのままになっている。倒木の除去の順番待ちなのだ。
被災した方々に比べるとずっといい方だ。
現在直接的な被害を受けていない企業も営業を停止したり、また予約客からのキャンセルが続き、間接被害を受けているところも多い。
今後長野県北信の経済は低迷するだろう。みんな不安に思っている。しっかりとクライアントと向かい合いながら、一つ一つハードルを乗り越えていかなくては。
作成者アーカイブ: rinsey
長野県・山梨県・静岡県経営者協会情報交換会
年に1度行われている長野県・山梨県・静岡県経営者協会情報交換会が熱海で開催された。今年の幹事協会は静岡県。
台風と競争しながらのトンボ帰り。MOA美術館の訪問は省略されたが、情報交換会は有意義であった。
毎年この情報交換会では「県内の経済情勢について」の報告と講演会がある。
今回特筆すべき事項は、熱海市長の齋藤栄氏の講演である。
齋藤市長は現在4期目であり、施策の重点として「熱海2030ビジョン」を打ち出している。観光市であり観光ブランドプロモーションを展開している。
具体的な取り組みの話の中で印象に残ったのは次の2点。
市民協働によるメディア広報「ADさんいらっしゃい!」と名うち、旅やグルメの情報番組やバラエティ番組、映画・ドラマのロケを積極的にサポートすることにより、メディア露出が増え宿泊客が増加しているということ。
http://www.city.atami.lg.jp/locashien/1001916.html
もう一つは、熱海市役所が発行する「熱海通信」。この「熱海通信」を通し、「食の魅力アップ」「夜の賑わいづくり」・「インバウンドの推進」を強化している。
「夜の賑わいづくり」に関しては、キャパクラとキャパクラ嬢を紹介している号も紹介された。長野県からの出席者はビックリ!
今、熱海が面白い!
台風に追いかけながら帰長したが、東海道新幹線が遅れ指定した北陸新幹線が間に合わなかったことがオマケでした。
10月中の準備
いつの間にか10月になってしまった。9月は研修会での時間がたくさんあったが、10月は、11月に行われるセミナーの講師の準備で結構忙しい。
また抱えている相続の案件で年内に申告しなくてはならないのが6件。とまあ~充実している人生ですわ。
先月に参加した上西左大信先生の「民法改正と相続実務」は、更に理解を深めることができた。
税法では、婚姻期間が20年以上の夫婦の一方が他方に対し居住用不動産又は居住用不動産を取得するための金銭を贈与した場合には,2000万円までは贈与税はかからず相続財産への持ち戻し計算も必要ない。
改正民法でも似たような見直しが行われたが、税法と違うところは下記の通り。
1 民法では遺贈又は贈与となっている。税法は遺贈は該当しない。
2 民法では居住用不動産との限定であるが、税法では居住用不動産のほかに居住用不動産を取得するための金銭も対象となる。
3 民法では2000万円までの限度がない。
以上を踏まえて、民法では居住用不動産の遺贈又は贈与の部分は特別受益としての持ち戻しはないということ。
税法と民法の違いをしっかり認識していなくてはね。あ~大変だ!
イブキボウフウ
2019地域フォーラムin長野
「2019地域フォーラムin長野」が連合長野主催で開催された。250人ほどの参加者である。
第1部は「働き方の岐路・私たちはこれからどう働き生きていくべきか~生活時間からあるべき働き方改革を考える~」という演題で圷由美子弁護士の基調講演があった。
第2部では、第1部の基調講演を受けてのパネルディスカッション。久しぶりにパネリストとして登壇した。
パネリストは4人。有識者として圷弁護士、行政から長野県、労働団体からフード連合長野地区協議会副議長、私は経済団体代表としての登壇であった。
働きたい魅力のある職場・暮らしたい魅力のある長野県になっているか、魅力ある長野県・職場にするには何が必要か等を中心に、それぞれの立場からの発言。
中小企業の経営者側は、労働時間を短縮して生産性を向上することを目標にしている。「生活時間」という考え方は経営者側にはなかった。
働き方改革を進めていく場合に、「長時間労働をなくそう」ではなく「生活時間を大切にする働き方」を念頭に置く必要がある。そうすると、働き改革も「Must」(やらなければ)から解放される。経営者も社員も自分の会社を生き生きと語ることができるようになる。
今回のフォーラムでは、経営者側の意識改革も大切であることを強く感じ、経営者側へ問題提起をしていきたいと思っている。
「連合」公式キャラクター「ユニオニオン」
Non-Judgmentalチェック
ある研修会で「Non-Judgmentalチェック」をやってみた。
Judgmentalとは、決めつけた、判断した、批判的な、断定的な‥という意味。
Non-Judgmentalとは、決めつけていない、批判的でない、断定的でない‥ということ。
ポイントは、肯定的な言葉でもジャッジはジャッジ。相手本人のこと以外のこともジャッジはジャッジ。相手本人の環境や状況のことでもジャッジはジャッジ。
以下Non-Judgmentalチェックの例。
ジャッジした発言かジャッジしていない発言か?
1 あなたの学歴も経歴もとても素晴らしいわね。これなら転職しやすいのではないでしょうか。
2 お話を聞いていると、あなたはとてもしっかりしているわね。
3 あなたの出身地は、とても素晴らしいところよね。
Non-Judgmental(ジャッジしていない発言)のヒントは、相手の世界に一歩足を踏み入れて、相手の世界の基準と価値観で話を聞くこと。自分の価値観は外において傾聴する・・・です。
9月の研修
何となく秋になってきた気がする。
秋というと学びの季節(?)。今月だけで8研修会が予定されている。仕事の合間にこれだけの研修会をこなすのは大変だが、やるしかない!
9月2日には成年後見研修があった。
日税連主催のライブ配信で松本会場で受講したが、この内容は、長野県にとっては参考程度であったと思う。大阪家庭裁判所管内ではすでに実施しているらしい「意思決定支援」。しかし長野家庭裁判所では、まだガイドラインの策定に至ることなく、もちろんアセスメントシートの活用もないのが現状だ。税理士会としての成年後見研修は、内容を検討すべきと感じた。
そして今日は全国統一研修会の1日目。
東京大学大学院教授の中里実氏が「中間層没落の中の米中関係と税理士制度」という内容で講義をいただいた。中里氏は政府税制調査会会長でもあり、濃い内容の話が非常に興味深かった。中間層が没落してしまうと経済が成り立たない!という私には意外な話が新鮮だ。
引き続き今夜は裁判所関係の勉強会がある。「間接強制決定に対する執行抗告棄却決定に対する許可抗告事件」が中心になるだろう。
新しい知識や自分の考えをもとに議論するのは実に楽しい。
クロトウヒレン
長野県経営者協会と連合長野との労使懇談会
今回で9回目になった長野県経営者協会と連合長野との労使懇談会。
長野労働局長の中原正裕氏をお迎えして、『労働行政の課題等について』という演題で講演をいただいた。
働き方改革の背景や留意点、具体的な取り組み等の内容である。とくに背景については大変興味深いものがあった。
その後の労使間の自由討議も充実していた。
連合長野の中山会長から4つの質問が出ての意見交換。
プロフェッショナル人材の雇用は、長野県の場合今のところないという説明であった。
36協定の届け出のある事業所は、平成30年長野県全体で28,901事業所。36.9%に相当するとのこと。うち特別条項付き36協定を結んでいるところは63%の18,192社。運送会社や建設業が多い。
女性管理職の採用については各企業とも抱えている問題の一つである。この問題については、かなり力を入れて意見を言わせてもらった。管理職候補として女性自ら手を挙げてくれる人が少ない。せっかく管理職候補として女性を育てても結婚、出産、育児で就職または退職してしまう。ワークライフバランスが機能していない。
外国人人材の活用については、積極的に取り入れている企業も多くなり、中には正社員で雇用している企業もある。さみしい思いをさせないように、月1回の食事会を行うなど工夫を凝らし働きやすいように環境を整えているという報告も、経営者側からあった。
働き方改革が実施されるようになり、いろんな課題が出てきて、これからも調整が必要になってくるであろう。
有給休暇の取得率向上の成果は長野県内企業のうち、従業員301名以上の大企業では73.1%、51~300名の中規模企業では69.2%、小規模企業では66.3%に上っているという調査結果の報告もあった。
心の健康づくり
「心の健康づくり計画」を策定した。令和元年8月1日より推進する旨を事務所内で発表したところだ。
社会が複雑化している中、本人が対応しようと思っても思い通りにいかないなど、ストレスが原因で心を病んでしまう結果となっている。みんなが気持ちよく仕事をしてもらえるように、メンタルヘルス対策に乗り出すことにしたのだ。
メンタルヘルスケアに取り組んでいる事業所割合は、事業所規模10~29人では50.2%。以外と多いことにびっくりした。事務所も後れを取ってはいけないし、何より働きやすい職場を目指しての取り組みでもある。
この策定にあたって補助金を申請できるのだが、個人事業主の場合は、開業届が添付書類となっている。しかも税務署の受領印のある開業届でなくてはならないとのこと。
30年以上前に開業し確定申告を毎年行っているのだが、当時提出した開業届には税務署の受領印がない。泣く泣く補助金申請はあきらめた。
大事なのは、実践していくことだからね。
インターンシップ
8月になった。
毎年この時期は、長野商業高等学校の会計科の生徒をインターンシップとして受け入れる。今回は今日から2日間の日程である。女子生徒2名がやってきた。
我が事務所には長商出身の職員が多い。みんな優秀だ。
この4月に新卒で入所した長商出身のKさんは、やはり長商出身の先輩のOさんと今回のインターンシップの担当。
社会人になって4ヶ月が過ぎたKさんは、今回のインターンシップで「学生時代と社会人とでの違いを少しでも伝えたい。」と表明してくれた。頼もしいな~と思うと同時にすごく嬉しかった。
学生たちは1日の感想を書いて帰宅していった。Kさんとどんな話をしたか、あとでKさんから報告受けるのが楽しみだ。
先輩のOさんは、優しく後輩を指導していた様子。Oさんからん報告も楽しみだ。
担任の先生が各受け入れ事業所をまわっているらしい。タイミングよくみんなでスイカを食べているときだったのでご一緒してもらった。2人はホッとしただろう・・・な。
明日もよろしくね。
長野県経営者協会女性部会
長野県経営者協会女性部会を開催した。
発足して3年目に入った部会であるが、さすが経営者クラスの集まり。それぞれに自分の企業の経営を含めしっかりとした意見を持っている集団だから、この部会の活動は非常に面白い。
今年度は何を目指そうか・・・と検討した結果、SDGsについて学び取り組んでいくきっかけを見出そうということにした。
長野県産業労働部から担当の方に来ていただいて、SDGsの概要そして長野県が取り組んでいる登録制度について説明をしてもらった。
非常に驚いたことがある。SDGsの全国企業の平均認知度は16%、県内企業は10%、東京の学生は30%、名古屋地域の学生は50%だそうだ。小学校や中学校でも総合的学習でSDGsを取り入れているところも出てきてる。
ある会社の社長は、新卒の面接の際、就職希望の学生から「御社ではSDGsのどんな取り組みをしていますか?」と質問され、SDGsとは何ぞや?とあわてて説明会に出席したという話も聞いた。
持続可能な開発目標として17の目標が掲げられているが、自分たちの身の回りに落とし込み、自分事として考えてみるとすでに実施していることが多いことにも気が付く。
次回の部会ではSDGsをもっと深く知るための仕組みづくりを行いたいと思っている。
部会後の懇親会は、とても盛り上がりました。女子会。