心の健康づくり

 「心の健康づくり計画」を策定した。令和元年8月1日より推進する旨を事務所内で発表したところだ。
 社会が複雑化している中、本人が対応しようと思っても思い通りにいかないなど、ストレスが原因で心を病んでしまう結果となっている。みんなが気持ちよく仕事をしてもらえるように、メンタルヘルス対策に乗り出すことにしたのだ。
 メンタルヘルスケアに取り組んでいる事業所割合は、事業所規模10~29人では50.2%。以外と多いことにびっくりした。事務所も後れを取ってはいけないし、何より働きやすい職場を目指しての取り組みでもある。
 この策定にあたって補助金を申請できるのだが、個人事業主の場合は、開業届が添付書類となっている。しかも税務署の受領印のある開業届でなくてはならないとのこと。
 30年以上前に開業し確定申告を毎年行っているのだが、当時提出した開業届には税務署の受領印がない。泣く泣く補助金申請はあきらめた。
 大事なのは、実践していくことだからね。

インターンシップ

 8月になった。
 毎年この時期は、長野商業高等学校の会計科の生徒をインターンシップとして受け入れる。今回は今日から2日間の日程である。女子生徒2名がやってきた。
 我が事務所には長商出身の職員が多い。みんな優秀だ。
 この4月に新卒で入所した長商出身のKさんは、やはり長商出身の先輩のOさんと今回のインターンシップの担当。
 社会人になって4ヶ月が過ぎたKさんは、今回のインターンシップで「学生時代と社会人とでの違いを少しでも伝えたい。」と表明してくれた。頼もしいな~と思うと同時にすごく嬉しかった。
 学生たちは1日の感想を書いて帰宅していった。Kさんとどんな話をしたか、あとでKさんから報告受けるのが楽しみだ。
 先輩のOさんは、優しく後輩を指導していた様子。Oさんからん報告も楽しみだ。

 担任の先生が各受け入れ事業所をまわっているらしい。タイミングよくみんなでスイカを食べているときだったのでご一緒してもらった。2人はホッとしただろう・・・な。

 明日もよろしくね。

長野県経営者協会女性部会

 長野県経営者協会女性部会を開催した。
 発足して3年目に入った部会であるが、さすが経営者クラスの集まり。それぞれに自分の企業の経営を含めしっかりとした意見を持っている集団だから、この部会の活動は非常に面白い。

 今年度は何を目指そうか・・・と検討した結果、SDGsについて学び取り組んでいくきっかけを見出そうということにした。
 
 長野県産業労働部から担当の方に来ていただいて、SDGsの概要そして長野県が取り組んでいる登録制度について説明をしてもらった。
 非常に驚いたことがある。SDGsの全国企業の平均認知度は16%、県内企業は10%、東京の学生は30%、名古屋地域の学生は50%だそうだ。小学校や中学校でも総合的学習でSDGsを取り入れているところも出てきてる。
 ある会社の社長は、新卒の面接の際、就職希望の学生から「御社ではSDGsのどんな取り組みをしていますか?」と質問され、SDGsとは何ぞや?とあわてて説明会に出席したという話も聞いた。
 持続可能な開発目標として17の目標が掲げられているが、自分たちの身の回りに落とし込み、自分事として考えてみるとすでに実施していることが多いことにも気が付く。
 次回の部会ではSDGsをもっと深く知るための仕組みづくりを行いたいと思っている。
 
 部会後の懇親会は、とても盛り上がりました。女子会。

新事業承継税制に効果

 日経新聞によると「新事業承継税制に効果」で、初年度の贈与税は400億円の猶予があったとのことだ。
 2018年4月から始まった新事業承継税制。事務所においても特例承継計画を策定し確認を受けた法人もある。まだ事業承継の特例制度は実行していないが、400億円の猶予にビックリしている。
 この税制にはメリットとデメリットがあるが、デメリットの大きさに適用を躊躇してしまう。今年も何件か特例承認計画を策定し確認を受ける予定だが、さてさて、その後の実行はいかに・・・。

後見制度支援預金

 長野県内の6信用金庫が「後見制度支援金預金」の取り扱いを7月1日から始めるという情報が信毎に載った。

 後見制度支援預金とは、本人(被後見人)の財産を日常的な支払いをするための金銭と日常的に使用しない金銭とに区分し、日常的に使用しない金銭を後見制度支援金口座に預ける預金のこと。そしてこの預金は、口座の開設や解約、出入金をする場合には、裁判所が発行する指示書が必要となる。
 東京家庭裁判所本庁ではすでに運用が開始されているが、長野家庭裁判所ではこれからだ。親族後見人の場合には利用価値が高いかもしれない。

 高齢化社会。成年後見制度に伴う課題解決の案が、どんどん出てきたと感じている。

6月

 いつの間にか6月になっていた。5月まではとても忙しく、とにかく仕事をこなすことで一杯だった。
 仲のいい飯嶋税理士も、「5月の10日間の連休があって仕事が心配だったけれど、スタッフが頑張ってくれて何とか仕事を終了することができた。」と言っていた。
 10連休は嬉しかったが、その分残業して仕事を仕上げなくてはならなかったから、ちょっと複雑な心境でもある。
 
 6月に入ってのんびり(?)した雰囲気だ。終業時間にはみんないなくなる。出張から事務所に戻ると、誰もいないことがしばしば。素晴らしい。
 そして昨日は給料日。みんな私の部屋にやってきて、ニコニコしながら支給されたお礼を言ってくれた。大変だった5月の給料だ。
 経営者はいつも一人一人を見ている。自分のために、事務所のために、クライアントのために頑張るんだ・・・!という人には、いろんな形で報いないとね。
 みんな有難う。

残された日記

 同時進行で何件かの相続手続きを行っているが、皆さん預金調査に協力をしてくださり大変助かっている。新聞などで名義預金のことなどを取り上げているから、以前よりも相続人の方に理解を得られるようになったこともある。

 Tさんは、突然配偶者を亡くされた。
 預金管理はそれぞれが行っていたから、被相続人の預金の出入りについてはあまり把握していないようだ。大きな金の流れだけでも確認しておきたく、Tさんにいくつかの質問をした。Tさんは困惑していた。少し時間が欲しいとのことで、1か月ぐらいのうちにわかれば・・・とお願いしておいた。
 1週間後ぐらいのことである。
 Tさんから連絡が入り、不明点が分かったから説明に来所したいという。
 約束の日、Tさんはそっとやってきた。少し元気になっている。お願いしておいた質問事項の回答がほぼ確認できる状態であった。
 Tさんは言う。
 「夫は日記を付けていて、亡くなってからその日記帳を開くことができなかった。でも今回の相続の手続きにおいてもらった質問事項の確認をするには夫の日記帳が頼りだと思い、思い切って開いてみた。」というのだ。
 約半年間封印されていた日記帳が開かれ、Tさんは涙とともに夫の残した日記を読んだそうだ。
 家族を亡くした悲しみは、時間がたたないと解決しないだろう。でもTさんはその日記を読んで、少し気持ちの区切りがついたそうだ。

 「いつか開かねばならないと思っていた日記帳を、先生に背中を押してもらって開くことができた。」という。私は日記帳の存在を知らなかったが、被相続人の預金調査がきっかけとなったことは事実だ。
 「この日記帳を開いてごらん、と夫に言われた気がする。」
 Tさんはそっと微笑んだ。

経営者の責任

 2日間の東京出張が終了し昨夜遅くに帰長した。
 今大きな仕事を抱えていてそのための出張であったが、疲れた、疲れた。毎年5月はすごく忙しいが、今年は特に忙しい。今日は午前中裁判所で法廷に立ち、午後は住宅供給公社の監査だ。となるとたまっている仕事は、早朝と夕方から夜にかけてのこととなる。
 有難いことに、関係するクライアントが積極的に協力してくださり、早朝や夜にも対応してもらえるから大変助かっている。そうでないと期限までに仕事が終了しないだろう。

 経営者の想いを、その企業で働く社員にどうしたら伝わることができるか・・・悩ましい問題である。
 どこの経営者もそのことについて悩み、社員との気持ちの乖離を目の当たりにしたときに愕然とするのだ。立場が違うから、同じ事でもとらえ方は違うし行動も違ってくるだろう。しかしその企業の存続に影響まできたしてしまうようならば大問題だ。
 経営者の責任は重い。そして孤独だ。そうした経営者を支えるのも仕事の一つだと思っている。

筆跡にご注意

 約6年ぐらい前のことである。
 郵貯の定額が満期になって手続きをする必要が出てきた。ゆうちょ銀行の担当者が対応してくれたが、ビックリすることが行われていたのだ。何かというと、解約した明細書の署名をその担当者が行っていたのだ。しかもその際に、その定額貯金の名義人とは違う名前を署名していただのだ。
 相続が発生すると、被相続人及び相続人の預貯金の調査を7~10年さかのぼって行うことにしている。
 調査をすると、本人たちは気が付かないけれど、税の立場に立ってみると問題が発生しているケースが発見されることが多い。相続税の申告に際して、これら問題のある事項についてもすべて処理をしてしまう。この時点で、贈与税を納めてもらうことも結構ある。
 今回のケースのように、家族ならまだしもゆうちょ銀行の担当者が署名まで含めて処理をしていたことに遭遇したのは初めてである。税務調査では、預金関係の筆跡まで調べるので、問題になった時に説明できるように、この経緯を記録しておくしかない。
 仕事をしていくうえで、ハラハラドキドキすることに出くわすことがなんて多いことか・・・。納税者のためにも、ハラハラドキドキ事項をきちんと整理しておく必要があるのだ。

気が向くということ

 毎日仕事に追いかけられていて、その中でどうしても税理士が対応しなくてはならない事項がたくさんある。
 昨日はS法人に出向き決算内容の説明と株主総会の準備を進めた。役員と色んな打ち合わせをして終了。解散という時に、会長が「先生に依頼してよかった。」と敬意を表してくれた。私は嬉しかった。

 外出している間に職員に依頼しておいた申告書の作成。監査をできるばっかりにし、提出用の科目明細や概況書まで作り上げていた。申告書の下書きだけできていればいい・・という思いで支持していったのが、職員の気の向け方で先に進めていてくれた。私は嬉しかった。

 贈与税の申告書の作成を指示された職員。何のために贈与税の申告書の作成をするのかきちんと理解していた職員は、私の欲しいとする数字を打ち出してくれた。相続に絡んでの贈与税控除額である。被相続人からの特例贈与と他の者からの一般贈与が何年にも渡って行われていたのだ。私は嬉しかった。

 5月も非常に忙しい月だ。それだけに、気の向け方と工夫で仕事の仕上がりが違ってくる。みんな頑張っていてくれる。私は嬉しい。

タムシバ