全国統一研修会の夜

 全国統一研修会が大宮で開催された。今年からは各県連をサテライト会場にしたweb研修でも可能であったが、あえて大宮まで足を運んだ。
 なぜか・・・?

 毎年この研修会では仲良し税理士が集まって夜に懇親会を開くのだ。そこには関東信越税理士会の事務局員のWさんも参加する。
 Wさんとは長いお付き合いで20年近くになると思う。役員で本会に出入りしていた時からのお付き合いだからだ。そして仲良し税理士は、もちろん藤澤先生と山岸先生。そこへ今年から藤本先生が加わった。
 昨年と同じ大宮の「堺」という寿司屋さんで思いっきり楽しんだ。
 この「堺」は今回で3回目であるが、板前さんは私たちの顔を覚えていてくれて、気持ちよくそして美味しい料理を提供してくれる。好みも分かっていてくれて、お任せしていればこれ以上の幸せはない!という時間を提供してくれる。
 今回も盛り上がった。そして仲間とのさりげない会話に活力を見出すことができた。
 もちろん研修内容は充実していたことは言うまでもない。

 この1年に1度の楽しみはこれからも続いていく・・・に違いない。
 来年は、この仲間に金井先生が加わることになっているのです。

「堺」の私たち専属(?)の板前さん。

私たちの好みを知っていて最後で出してくれた酒

長野県契約審議会

 長野県契約審議会が開催された。前回は都合で欠席してしまったので久しぶりの出席だ。

 審議事項の中で、「平成31・32年度の入札参加資格申請」についての項目があった。これは前回の審議会で一度検討をしてパブリックコメントを募集、結果意見対応をして前回の内容通り決定した。
 長野県では「しあわせ信州創造プラン2.0」がスタートしている。この5か年計画がもっと反映された加点を考慮していいと感じている。
 評価項目は障がい者雇用、女性活躍推進法や次世代育成支援法を意識したものとなっているが、介護やひとり親家庭の親の雇用の項目がない。県側はプライバシーにかかわる部分だから項目に入れづらいという。そうだろうか?長野県不均一課税項目には、条例で「ひとり親雇用」の事業税の減免措置がある。
 前回に議論すべき内容であっただけに、意見を言うにとどまり、とても残念であった。

サラシナショウマに蟻がいた。

働き方改革推進リーダー養成講座

 今年度の働き改革養成講座がスタートした。3回シリーズで、採用から退職までの各フェーズのポイントを解説してもらう内藤である。
1回目は
1 採用時における留意点
2 給与・賞与・退職金に関する留意点
3 人事異動に関する留意点
についての説明があった。

 労働法が今の時代にフィットしていないという指摘に納得。行き過ぎた解雇権濫用法理、つまりなかなか解雇できないので採用意欲が減退してしまう。また行き過ぎた労働時間法制(残業代)について同じ仕事を時間内にやる人と残業する人では、残業代がもらえるならだらだらやったほうが得という考えもあり、生産性向上意欲の減退がでる。更には行き過ぎた不利益変更法理、つまり一度上げた賃金は下げられないということから賃上げ意欲の減退につながっている。結果、非正規労働者の増加につながっているという。

 人手不足で、どこも人材確保に苦慮していると思うが、使用期間においては求める人材を明確にして、行動面、能力面についてどんなことをしてもらいたいのかを具体的に列挙することが大切である。求める行動をしているかという着眼点で使用期間の様子を見ていく。

 あ~一つ一つ勉強になった。

ボタンヅル。秋になった。

おかげ会

 今年で7回目のおかげ会。諏訪湖新作花火をみんなで見ようと計画された。
 このおかげ会は、私が税理士会長野支部の支部長を担っていた時に、長野県内の他支部で同時に支部長を担った税理士の集まりである。1年に1度夫婦同伴で集まる旧支部長会なのだ。
 9支部あるから9人の税理士で構成されている。9年で一回りということになる。

 久しぶりにお会いしたかつての労苦を共にした仲間とは、別の機会に時々お会いすることがあっても、こうして一堂に会することができるので楽しみが増幅される。今では当時の苦労話は出なくなったが、とりとめのない話に花が咲き、また1年頑張れるぞ!という気持ちにさせてくれる。

 今回の幹事は諏訪支部の中沢先生。諏訪湖花火の観賞は桟敷席を用意しておいてくれた。名物の湖面に映る花火を堪能し、また花火師の1年かけて作った思いを各テーマとともに楽しんだ。
 降っていた雨も打ち上げ時にはすっかり止んで、夜空に素晴らしい作品が披露された。

 花火を楽しんだ後の2次会は楽しかったなあ~。

 次回は信濃中野支部の丸谷先生と一緒に幹事の予定。

戸籍のお話

 戸籍に関しての研修会があった。面白かったことは、この名に用いる文字のことだ。
 戸籍法50条には、
1 この名には、常用平易な文字を用いら寝ければならない。
2 常用平易な文字の範囲は法務省令でこれを定める。
 とある。
 つまり法務省令で定められた文字であるならば、この名前は認められるということで、その名の読み方は問われていない(?)ということ。

問題
子どもの名前として次の名前で出生届がありました。読み方は?(「大阪戸籍だより」98号より)

ア 騎士
イ 響
ウ 跳躍
エ 海

回答
ア ナイト
イ リズム
ウ ジャンプ
エ マリン

経済講話

 「最近の金融経済情勢」という演題で、日本銀行松本支店の支店長和田健治氏の経済講話があった。
 日本経済と中国経済に分けてそれぞれの特徴や現況、これからの展望についての内容であった。日系企業にとっての中国経済の重要性は、私にとって意外な実態が含まれており、特に中国の投資収益率は北米や欧州をはるかに超えている業種が多いことには驚かされた。

日本の今後の景況を見ていく上での留意点として和田氏が挙げた事項。
1.「3つの不足」への対応。人で不足、設備不足、部品不足
2.海外経済の下振れリスク。米国の利上げが新興国経済に及ぼす影響、貿易摩擦が企業行動に及ぼす影響
3.消費税引き上げのインパクト
4.東京オリンピック関連需要の減衰。民間投資、純輸出が補完するか?
5.賃金と物価の持続的上昇の可能性

3つのK

 長野県教育委員会で、高校教諭と懇談する機会があった。その中で英語教諭のT先生の一言が非常に印象的であった。
 「教育現場に携わる者にとって必要な3つのK。それは体・健康・心。」
 
 一人一人の生徒と向き合っていくには、先生にとって多くのことが要求される。先生も心のバランスが必要だし社会性が身についていなくてはならない。
 私が尊敬するS校長の教育理念は「教育とは今日行くこと」。何か生徒にあった時に、生徒の様子がいつもと違うなと感じた時に、ほったらかしにせずにすぐに生徒と向き合うことが大切だと、よくおっしゃっていた。それだけに3つのKは実感として私の中に入り込んできた。
 大学受験のための知識を教え込む以上に大切なことがあるということを・・。「考える力」は本人と先生が一体となって築いていくものだ。

夕暮れ

健康経営

 連合長野と長野県経営者協会の労使懇談会において、「健康経営」に関する講演会があった。
 「健康経営」って何度ろうと思って、事前にネットで検索したら、お~ビックリした。長野県総合5か年計画の政策推進基本方針に基づいて、「健康経営」に取り組む県内企業を応援しているらしい。そして「健康経営有料法人」に認定(経済産業省)された場合には、中小企業振興資金の「しあわせ信州創造枠」の対象になり、優遇金利が適用されるとのことだった。
 そんな事前情報をもって講演会に参加したが、それ以上の中身の濃い「健康経営」を推進していることが分かった。

 講師は松本大学副学長の等々力賢治氏。演題は「超高齢社会における健康経営と健康づくりの必要性」。
 今企業に求められている「健康経営」と従業員の健康づくり。従業員が健康に生き生きと働くことが企業経営に活力をもたらし、生産性向上などに結び付いていくという観点から、松本大学の提案する運動促進プログラム「タグフィットネス」が紹介された。非常に興味深い。

 事務所においても取り入れたい感が高まった。
 まずは自己管理ということで、活動量計を手に入れてしまった。フフフ。数値化した健康管理をやってみる。

チョウジゃギク

労使懇談会

 連合長野と長野県経営者協での懇談会が開催された。「生産性の向上」という点で連合長野からの問題提起があり、各経営者が自分の企業の取り組みについて発表した。

 事務所の場合は製造業と違って生産性をどう管理するのか数値化が難しい。しかしここ1年半かけて取り組んできた「働き方改革」においては、顕著な効果が表れていることは事実である。
 時間管理を徹底した。特に残業時間については、事前届出許可制にしたら約3分の1に残業時間が減った。仕事量は変わらない。場合によっては増えているかもしれない。しかし仕事をきちんとこなしているのだ。残業手当は生活給になっているので、残業手当代が減少した分賞与に上乗せした。
 事務所の職員は時間管理について不満もあるだろうが、経営者側としてはブレずに行ってきた結果が数値として現れ、私は嬉しかった。少しずつ職員の意識も変わってきてると感じている。同じ仕事をしても残業が少なくなり、しかし同じだけの給料が支給され、自分の時間を確保できるようになったことへの目覚め。
 企業それぞれの取り組みがあるだろうが、思い切って事務所の働き方を見直ししてよかったと思っている。

 懇談会の後の懇親会は、ずいぶんと盛り上がりました。当然だけれど・・・ね。

ヨツバヒヨドリ

無料相談日と相続

 夏季休暇の最終日は予約制の無料相談日であった。
 最近は、相続発生前の分割に関しての相談が多い。どう節税するかよりもどう分けたらいいか・・・なのだ。最終的には相続人で話し合ってもらわないと困るが、こうした相談には2次相続も考慮したシミュレーションをすることにしている。

 また遺言書を書きたいという相談もある。
 遺言書があると相続人たちはもめないと思っているところがあるが、実際は遺留分でモメモメになることが多いのだ。当事者同士の話し合いがつかず、調停になるケースも多い。

 今まで多くの相続案件を処理してきた。それは被相続人の人生のフィナーレを見つめながら、最後の仕上げをお手伝いしているのだ。

 無料相談が終了した後は、今手掛けているTさんの相続人が事務所に来所した。そこでもTさんの生前の話が出て、生前のTさんにはお会いしたことはないが、Tさんとは旧知の仲を思わせるような思いになった。
 相続の仕事は、税金を計算するだけではない。この世では絶対に会うことができないが、その人の人生の一部に触れることでもあるのだ。こうして多くの人と関わってきている。