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その品のいいご婦人は、86歳という年齢を感じさせず、今でも輝きを感じさせる方です。
北海道から夫の出身地である須坂へ越してきて36年。すっかり長野県人になっていますが、須坂へ移住してから4年後に夫は亡くなったそうです。子ども二人は、すでに成人していましたので手が掛かりませんでしたが、ご苦労されたと思います。
北海道出身とあって、とても色白で、そして美人です。
夜時々疲れをとるために行く温泉で出会いました。その後、お会いするたびにいろいろな話をしてくれます。温泉につかりながらの会話は弾みます。
その温泉には、1年券というのがあったそうですが、廃止され、今使用している1年券の期限が切れたら継続はできないそうです。
毎日息子と二人で通うその人にとっては、経済負担が増えてしまうので、別の温泉を探し出したそうです。期限は7月16日で、この温泉でお会いするのもその日までとなります。
その日の食事のメニューまでお話しくださるそのご夫人を、私は、「須坂の奥様」とお呼びしています。
住まいも名前もお互いに明かすことはありませんが、大勢の利用者の中で、なんとなく知りあいになっての話し相手は、貴重な一人です。
須坂の奥様も、私に会うのを楽しみにしてくれているようです。
経営者の考えで、経営がなされますが、通い詰めているこの温泉は、またお客さんが減っていきます。私にとっては、快適な温泉なんですけれど・・。 |
05:07, Monday, Jun 22, 2009 ¦ 固定リンク
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