| 「三つのこと」の続きです。 
 さて、みなさんお考えになっていただけましたでしょうか。
 
 その先生は、いえみなさんなら、中学3年生たちを前にどんなことを伝えようとされますか?
 先生の答えはこうです。
 「たった一つの権利とは、人を幸せにすること。
 たった一つの義務とは、自分が幸せになること。
 そしてたった一つのだれにも認められていない権利とは、人の幸せを妨げることだ。」
 
 え?と意外に思われますか?
 
 先生はこう続けられました。
 「どうだい、不思議に思うかい?逆じゃないかって思ったんだろう。そうだよね。普通だったら、自分が幸せになるというのが権利だし、人を幸せにするというのはやらなけりゃいけない義務だって考えるよね。
 でもね、その『普通』の方が実は間違ってるんだ。
 そこのところを取り違ってしまったことが、現代の悲劇の根幹なんだよ。」
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