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 | 十分楽しんだ山行は、ヘロヘロになり両腕がパンパンになるぐらいに過酷であった。 戸隠西岳は本峰からP1〜P7へと続いている。そのうちP2〜P7は登攀するなら積雪期。・・・が今の時季にも多分可能、ということで一夜山のふもとから取り付いてみた。
 
 全て藪漕ぎである。
 藪漕ぎといっても笹とツタが絡まった激やぶ。これは大変だった。笹も背丈以上で密生している。両腕で平泳ぎをするように笹をかき分けて一歩一歩進んだが、距離を稼ぐのが困難だった。
 
 ルートは原則地図にあるゲジゲジマークに沿って登っていく。
 途中のピークには必ず立ち、そこからしか見ることのできないP1へと続く山並みや岩壁そして高度感を楽しんだ。
 この高度感は、蟻の戸渡以上だ。そして立ったピークはハングしているところが多く、今にも崩れるのではないかと怖かった。
 
 P3の直前で時間切れ。
 すでに12時を回っていた。7時間近く歩いてきた。復路も同じぐらいの時間がかかるだろうから、ここまでが限界。次回はもう一度P1からP3を狙おうと自分に言い聞かせ、そこで引き返した。残念であったが・・・。
 
 往復たくさんの花たちが迎えてくれた。これは驚きだった。そして多少の登攀技術も活かせた場所もあり、13時間による山の時間は今回も満足だった。
 
 しかし疲れた。
 
 
 
 
 
 この稜線沿いに登っていく。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 スタート地点は正面に見える一夜山の基部。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 飯縄山がいつも見えていた。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 あの稜線を行く。ピークはP6。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 P6が近づいてきた。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 P6を登りあげるにちょっとクライミング要素が。フリーで登るのはいいけれど、岩がもろくて怖い。ボロッと禿げれば下まで落ちてしまう。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 振り返れば歩いてきた稜線と北アルプス。気持ちが和む。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 遠くにP3(地図上では第3峰となっている)が見えてきた。遠い。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 P4から振り返る。息をのむような岩壁が。その稜線を歩いてきた。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 P3と向かい合う。いよいよか。しかし時間が迫ってきている。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 先を急いだが、笹薮が半端じゃない。時間切れとなった。P3へと続く岩壁の前で終了ととした。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ここからしか見ることのできないド迫力の岩壁。P4からの岩壁とUコル。
 
 
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 04:44, Monday, Jun 08, 2015 ¦ 固定リンク
 
 
 
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