釜無川中ノ川遡行

 南アルプスの釜無川支流の中ノ川を詰めていくと甲斐駒ヶ岳の北の三ツ頭に出る。上流には七つ釜があるし、また大平というところから先には右岸に入り込む鬼の窓沢があって、この沢は大岩山から北西の稜線に延びている鬼の窓に出るという、私にとっては魅力的な沢である。
 
 日帰りならば、大平までのピストンが可能だろうと早朝に家を出た。
 駐車場から入渓まで林道を1.5時間歩かなくてはならない。この林道を歩くたびに思うのは、今度は必ずチャリを持ってこようだ。なのに今回も頭から抜けていた。
 
 中ノ川もきれいだった。入渓してすぐにゴルジュ。釜は深そう。2~3の滝を超えると40メートルの滝。そのあとに50メートルの滝が続くらしい。
 この40メートルの滝は、トポ図にあるように左岸からブッシュ帯を抜けようとしたが、これが本日の核心だったかもしれない。足元が悪くロープを伸ばした。なかなか落ち口に降りられず、次に50メートルの滝が控えているなら一緒に大巻してしまえ!と、このまま登り続けると編笠山に到達する尾根をしばらく登った。
 50メートル滝を過ぎたあたりで沢まで下降する。
 あ~やっと沢に出られた、と思ったら、なんと堰堤が。かなり奥まで堰堤がはいいてるのにはビックリだった。ラッキーにもその堰堤の右側斜面から超えることができた。
 流れは急に細くなる。まもなく目指す大平。ピストンなら時間もギリギリだ。ゆっくりとランチビールを楽しんで、しばらく大平の癒しの流れと戯れて、今度はテントを持ってこようと思いながら引き返した。途中、釣りに来ていた2人のパーティに出会っただけの静かな沢登りであった。

 

2017年9月3日 ルート図
釜無川中ノ川

 

駐車場所から1.5時間かけて歩く林道から見えた昨年に登った登山道のない編笠山。
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クサギ
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フジアザミ
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クサボタン
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右が釜無川本流で左が中ノ川。
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入渓地点
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入渓してすぐにきれいな釜を持った小滝。
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すぐにゴルジュになる。ワクワクする。
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難しそうです。水流に沿って右を登った。結構簡単だった。
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緑が濃くて気持ちいい。
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ここは右岸をへつった。この次に40メートルの滝が現れ、すぐに左岸のブッシュ帯に取り付いてしまい、写真も撮らず・・・。残念でした。
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高巻をして流れに戻り、堰堤を超したら中流に。咲いていたナデシコ。
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美しい釜の色に見とれてしまう。ここからは癒しだ。
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水流線を登った。
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左岸から落ち込んでいた滝。
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そろそろ終了点。
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もうちょっと。
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このきれいな水を眺めて引き返した。
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