山の本

 私の尊敬する南川金一氏から手紙とともに本が送られてきた。ビックリ。
 送ってくださった本は白山書房の『山の本』2018秋号だ。「この山はすごい」をテーマの特集号で、南川さんが最も難しいと考えている山「白山・火の御子峰」が掲載されている。南川さんは3回行って登れなかった山とのことだ。詳細は南川金一氏著「続・山頂渉猟』(後記)の「間名古の頭(P249~)」に記載さている。
 
 『山の本』に掲載されている記録の著者は、偶然にも知っている人であった。ペンネームを使用しているが、山をやる人なら多くの人が知っているだろう。YSHRさんで、大魔神もなにわ君も登場する。

 ほとんどが単独行の南川さんは、火の御子峰の南方稜線上の槍の穂先上のとがった突起を乗り越えるための対策を考えているうちに時間が経過してしまって今に至っている、と手紙にしたためられていた。

 南川さんとは、一度もお会いしたことがない。2度ほど電話でお話ししただけなのだが、いつか山へご一緒させてもらいたい思いが募っていた。
 南川さんは『山頂渉猟』と『続・山頂渉猟』を出版していて、私にとっては宝の本である。この本を読みながら、かつて南川さんが登った山を登っているのだ。この本をバイブルとしている山屋が結構いるのだ。
 今年こそは南川さんにお会いしに行こうと思っていたところ、南川さんからの手紙には素敵な提案が書かれていて、もう昨夜は嬉しくて眠れなかった。

 早速打ち合わせをしなくては!