2018年12月31日
2018年最後の日は、ベラルーシの首都のミンスクで過ごしている。1日中歩き回りミンスクの街をほとんど知り尽くした。
まず十月広場へ行く。朝9時過ぎなのに薄暗く、きれいなイルミネーションが迎えてくれた。
なぜ十月広場なのか?
ホテルの人に聞いても知らないといわれてしまった。残念。
レーニン通りを北西に歩いて行ったら聖霊大聖堂が現れた。バロック様式のきれいな教会。
ファザードには34mの二つの塔、その間に聖母のモザイク画が描かれている。これだけでも心が震える。
たくさんのイコンがあって、その前にはろうそくが灯されている。
「ミンスクの聖母」というイコン。
1482年にキエフがモンゴル軍に襲われたとき、ドニエプル川に捨てられたが、イコンは上流のミンスクに流れ着いたことから、奇跡を起こすと信じられている。
この「ミンスクの聖母」には、礼拝後も列をつくって一人一人が祈りの時を待っていた。
聖霊大聖堂はスヴィスラチ川を見下ろす高台にある。
スヴィラスチ川に沿って歩いていくと、トラエツカヤ旧市街区にはいる。トラエツカヤは三位一体の意味で、この地域には依然三位一体教会があったからだという。
かつてミンスクを訪ねたフルシチョフが「町の歴史的中心地は?」と質問したことがきっかけとなって再建されたそうだ。
この橋を渡ると「涙島」という小島。ソ連時代のアフガニスタン戦争で戦死した兵士のための慰霊碑が見える。
慰霊碑は四方から覗くことができ、その入り口には大勢の女性の悲しむ姿の彫刻に囲まれていた。
聖母マリア教会はカトリック。誰もいなくて静かだったのに、突然ツアー客が入ってきてうるさくなったので慌てて退散。
聖母マリア教会の向かい側には旧市庁舎がある。
毎時にメロディを奏でる時計台があり、2004年に完成した建物だという。この地に16世紀後半に建てられた市庁舎は、議会や裁判の場となったが、ロシア領になってからは劇場に転用され、その後解体されてしまった。自治都市であった痕跡を消すためだったという。
歩き回ってちょっとティータイムと思い入ったおしゃれな店。「グランカフェ」という店で、扉を開けたらちょっと引いてしまいそうになるぐらいの高級な店。
「コートをお預かりしましょう」といわれ、ビビりながらも「はい!」
コーヒーとケーキをオーダーした。日本円にして約2,000円でした。
ミンスクの歴史などを聞きたくてインフォメーションセンターを目指した。
おしゃれな通りを歩いてたどり着いたが、残念、シーズンオフでクローズしていた。
2018年最後の時間は、聖霊大聖堂でロシア正教の礼拝に出席し、祈りの時間を持った。カトリックや聖公会とは違う礼拝様式に感動した。
まもなく2018年が終わる。
1年の締めくくりとしてロシア正教の礼拝に出席できたことがとても嬉しかった。いろんなことを思いながら、祈りながら、来年のことを思いながら2018年があと2時間で終わる。