天竺平・点名天笠(2249.4m)

 川上村の五郎山の南にある天竺平。そこに設置された三角点名は「天笠」だ。多分「天竺」と書き間違え、「天笠」になってしまったのだろう。

 以前に南川金一氏から、天竺平と点名・天笠へ登った時の記録をいただいていた。五郎山から2021ピークを歩いた時から気になっていた天竺平である。南川氏からその記録をいただいたから尚更であった。

 国師ヶ岳を源流とする梓川は千曲川に流れこむ。この梓川の右岸から流れ込む唐松久保沢をたどり点名・天笠と天竺平に行くのは面白そう。天竺平からは、南川氏の取ったルートで下山する計画で出かけた。一応、沢靴もザックに入れたが必要なかった。

 梓川の右岸を登っていく。やがてトポ図通りF1が現れた。滝登りをしたい気持ちを我慢して、そのままガンガン進んで行く。

 約1.5時間歩いて唐松久保沢が現れた。唐松久保沢の右岸を進んで行く。不思議なことに所々にテープがあり、テープに誘われて唐松久保沢から離れそうになってしまった。アブナイ、危ない。廃道になった登山道で地図にも載っていないが、甲武信ヶ岳と国師ヶ岳の間の東梓にいたる道だろう。これはビックリであった。いつか失われた道を訪ねて・・・なんてやってみたい。

 唐松久保沢は二俣に分かれる。左俣に入りそこから沢筋を離れ尾根に取り付いた。倒木があったりで歩きにくいところもある。シャクナゲの激藪もあった。スタートしてから6時間。目指す点名・天笠(2249.4m)に到着。眺望はないが、すごく静かで、念願がかなって嬉しかった。

 いつもの儀式をしてビールタイム。満足いく時間を過ごし、さあ~下山に取り掛かろう。ここから先は、南川氏が歩いたコース。かなりショートカットして、3時には駐車場所に到着した。

 満足、満足でした。

2021年9月12日 ルート図

梓川の右岸を進んで行くと朽ちた吊り橋が出てきた。

梓川のF1。シャワークライミングをしたくなるわ!

クモキリソウ

アイキノキリンソウ

朽ちた作業小屋。梓川を遡行すると、このような小屋があと2つあるらしい。

マルバダケブキの群生があちらこちらにあるが、旬は過ぎていた。

唐松久保沢にもきれいなナメ。

ここを右岸に渡ると東梓にいたるらしい。目的は天竺平なので、この先の二俣を左俣に進んだ。

沢筋から離れ尾根に取り付く。こんな感じの尾根を登って行く。

藪の中に標柱があった。びっくり。多分境界柱。

倒木や藪が多い。天竺平につながる稜線までもうすぐ。頑張ろう。

唯一眺望のあったところ。うっすらと富士山が見える。

あのピークからここまでやってきた。

山が特定できるって楽しい。

北奥千丈岳にはまだ登ってないんだわ。

奥秩父の山はいいなあ~。

スタートから約6時間。点名・天笠に到着。

いつもの儀式。そして楽しいビールタイムを過ごした。

天竺平から下山開始。南川氏ルート。廃道となっている林道は、苔むしている。できるだけショートカットで下っていく。

ゴール地点が近い場所から見えました。手前の岩稜は、マキヨセノ頭からせり出した先端にある。いつか登ってみたいわ。

五郎山とマキヨセノ頭。

今年登ったルートがよく見える。

最後にノコンギクが出迎えてくれた。