関川・四ノ滝(失われた道を訪ねて2)

 なぜか関川に拘っている。遡行するにも結構難易度が高いし、地図には「苗名滝」「二ノ滝」「三ノ滝」「四ノ滝」が記されている。苗名滝と二ノ滝は制覇した。そうなると、三ノ滝や四ノ滝が気になってくる。三ノ滝は両岸がゴルジュになっていてちょっと難しいかも。四ノ滝は失われた道から行けるかもしれない。失われた道とは、滝巡り自然歩道となっているが、通行止めになってから廃道になってしまった道である。仙人池から苗名滝に抜けた時に一部歩いている。ならば行くしかない。

 果たして二ノ滝の時のように、四ノ滝を川床から見上げることができるだろうか・・・。行ってみなきゃあ分からない!

 前回と同じように、仙人池から西野発電所に下っていく。2度目だから勝手がわかっている。今回は発電のための排水管のわきの階段を下る。371段あった。時間短縮。西野発電所にかかっている吊り橋を渡ると長野県。ここから廃道になった道を進んで行くのだ。地図上の中部北陸自然歩道は健在である。途中から廃道に入り込む。ここも前回に通っているから気が楽だ。

 GPSで確認しながら四ノ滝を目指す。岩マークを避けて関川に下るが、あと10mというところで先には下れなかった。斜度50度ぐらいの斜面である。踏み外したらそのまま関川の四ノ滝の滝つぼに落ちるだろう。木々が邪魔になって、四ノ滝が勢いよく落ちる姿の一部しか確認できなかった。関川に立って見たかったが、とても無理であった。

 三ノ滝は、作戦を練ってまた次の機会。三田原山と黒沢岳を見ながらゆっくりとビールタイム。少し歩き足りないかな。

 西野発電所に戻り、鉄塔の巡視路を利用して、やっと関川に降り立つことができた。しばし水遊び。

 関川にかかる吊り橋の近くには、人知れず苔むした石碑があった。「水神」と刻まれ、石碑の裏側には紀元2600年とあった。

2021年10月2日 ルート図

台風一過の秋晴れ

西野発電所の関川にかかる吊り橋。つり橋を境として左岸が新潟県、右岸が長野県。向こう側は新潟県。

失われた道を進んで行く。藪になっている。やがて現れた赤い滝。この先に四ノ滝がある。残念なことに関川の川床には降りられなかった。

10m上からの四ノ滝。やっぱり関川は手ごわいわ。

黒沢岳を見ながらビールタイム。まったりとした時間が過ぎていく。

夏の名残。ウツボグサが1輪だけ咲いていた。

西野発電所に戻り、高圧線の巡視路を利用して関川に降り立った。関川の上流方面。

関川の下流方面。このず~と先に四ノ滝がある。

つり橋の近くに、人知れずあった苔むした石碑。「水神」と刻まれている。

西野発電所から、371段の階段を一気に登り上げた。一息ついたところで振り返ったら、御巣鷹山と佐渡山が見えた。嬉しかった。

今日の仙人池。少し紅葉が始まっている。