妙見山~小樽山(奥秩父)

 奥秩父の地図を見ていて、以前から気になっていたのは焼山峠から登る小樽山だ。今の季節は焼山峠には行けない。長野は大雪が続いたので、スノーシューで山に入っても沈む。ならば今がチャンス。小樽山は山梨100名山に数えられているから、グリーンシーズンは人が多いだろう。今の季節でも入山者はいるらしい。だったら一番登山者が少ないと思われるコースで小樽山を目指そう。鼓川温泉から妙見山を経由して大沢ノ頭から小樽山というコースをとることにした。標準タイムは登り5時間。多分3~4時間で山頂に立てる予定。

2022年1月15日 ルート図

鼓川温泉を9:30と少し遅いスタート。 鹿よけのための防御柵を開けて中に入る。

ところどころにピンテがあるが、上を目指して自由に登って行けばいい。

約1時間で妙見山に到着した。そこからは素晴らしい富士山の姿が。天気予報に反して少し曇り気味。

しかし堂々としたその姿は曇り空の下でも輝かしい。

1300mあたりから雪が出だした。差山にはすぐに到着。

差山からは小樽山が遠くに見えた。そう、遠いんだわ。

差山からかなり急な北斜面を下る。凍結しているのでチェーンアイゼンを装着した。小気味よくアイゼンが効いて安心。やがて出てきたのは見返りの岩。

立派な鎖が設置されていた。

見返りの岩からの眺望は、何にも邪魔されず小樽山とその手前に大沢ノ頭がよく見えた。まだまだ遠いわ。

少し下って一次ノ峠。ここまで地図にはない林道が入っていた。林道を横切り登山道に戻る。

また正面に大岩が現れた。この岩は右を巻いた。

積雪は今のところ多いところで2~3センチ。凍結していて細尾根のところもあるので、チェーンアイゼンは外せないわ。

次に天狗岩。天狗岩からの眺望も素晴らしい。正面に甲斐駒ヶ岳。時間があれば天狗岩でクライミングをしたかった。

今日は誰もここからの入山者はなく、雪の上にも足跡がなかった。ちょっとルーファイが必要な倒木地帯。こういう のってやっかいだわ。 

大沢ノ頭までの最後の登り。雪が深くなってきている。自分が足跡を新しくつける心地よさ。

大沢ノ頭に到着。ここまで約3時間かかった。オーチャードビレッジから父恋し道を登ってくるとここで合流。何人かの父恋し道ルートできた登山者の足跡が残されている。ここから小樽山までは約30分。

先行者たちのトレースが深くなった雪の上に残されている。ササっと進んで行くと幕岩。ここも時間があれば登りたい。

雪がますます深くなり、ひざ上までの積雪のところもある。先行者のトレースは非常に助かった。間もなく小樽山。上を見上げたら、きれいに青空が広がっていた。ワクワクだ。

小樽山山頂に到着。3.5時間かかった。雪があったからね。山頂には何人かの登山者の足跡が残されていた。

富士山は眺めてすばらしい山。

南アルプス。聖岳までよく見える。

なかなか山を特定するのが難しいわ。

 しばし素晴らしい眺望をビールとともに楽しみ下山開始。途中、足がつりまくった地獄の下山。ふ~。でも誰にも会わず、静かな楽しいい1日だった。長野から3時間かけて登りに来た甲斐あり。今度は焼山峠から小樽山を再訪したいと思っている。