経営戦略としての人材育成

 長野県経営者協会女性部会主催で開催された「攻めの女性活躍への転換~経営戦略としての人材育成」をテーマにZOOMセミナー。NOKIOOの小田木朝子氏をスピーカーに2時間の学びをした。
 女性活躍を考えるが導入であった。女性が活躍するとは「時間当たりの生産性高く仕事をし、事業や組織の中で中心的役割を果たすこと。仕事や職場に愛着を持って取り組み、仕事を通じて成長できること」であるが、男性が活躍するということにもつながると思う。
 なぜ女性活躍が進まないのか?というセクションで、人材の問題と組織の問題が挙げられた。
 人材の問題としては、
 ①キャリアビジョンを描けない
 ②気合と根性で乗り越えようとするか、あきらめる
 ③時間でナントカする仕事のやり方しか知らない
 ④一人で抱え込む
 ⑤発信しない、意見を言わない
 ⑥スキルアップをあきらめる
 ⑦その他
 組織の問題としては
 ①気合と根性の組織カルチャー
 ②同調圧力
 ③変化への抵抗
 ④あいまいな成果や役割定義
 ④古いマネジメント要件(管理中心)
 ⑤個人依存、属人化
 ⑦女性に対する決めつけ(強いバイアス)
 ⑧女性の育成に投資しない・機会を与えない
 ⑨外を知らない
 ⑩その他
 経営者として、人材の問題についてはうなずける点が多いが、組織の問題となると、自分の事務所において何が問題なのかが明確にならないのが恐ろしい。
 そういう中で、期待役割を明確にすることが大切であるということを学んだ。
 事務所では自己評価制度を採用し、自己評価を見て、各個人に1年の目標を口頭で指示していた。小田木氏によると、期待役割表を活用し、経営者側から文字に落とし込んで指示をすることが大切とご指導いただいた。経営者とすると、この職場で働けて良かったと思ってもらえることが目標の一つでもある。女性活躍を意識しながら、事務所が組織としてどのように変わっていくか・・・自分の課題である。