読書バリアフリー

 「文芸春秋2024年の論点100」という雑誌があることを知って、以来、購読している。100の論点を100の専門家が独自に解説している。読みだしたら面白い。知らなかった世界も知るようになった。

 事務所の職員にこの本を紹介したら、全員が手に入れたいとの希望があり、みんなに配布した。自分で購入しないとそのままになってしまうかもしれないが、興味を持ってくれただけでも嬉しい。結構クライアントに関連することも書かれていて、そのことでクライアントと話が深まるきっかけにもなっている。

 「読書バリアフリー」という法律があることを知ったのもこの雑誌だ。

 2019年に施行されている。すべての国民が等しく読書を通じて文字・活字文化の恵沢を享受することができる社会の実現」を目指している。

 現実的に、視覚障害者等、目で文字を読むことが困難な方々に対して、さまざまな情報を点字、 音声データなどで提供するネットワークの「サピエ」がある。厚生労働省補助事業で日本点字図書館がシステム管理をしている。

 いろんな形で日本点字図書館に関わっているが、今回電話を入れたときに「読書バリアフリー法」のこととサピエのことを話題にしたら、どんどん話が広がっていった。

 作家の市川沙央氏が「文芸春秋2024年の論点100」のなかで「障害の社会モデルを理解して読者バリアフリーの実現を」というテーマで書かれている。市川氏は「読書バリアフリー法」の理念が社会の隅々に普及したとき、読書は真の意味で文化的行為となると結んでいる。

 その役割の一端に「サピエ」があるということを知っていてほしい。