シャウレイの十字架の丘

 バルト三国のもう一つの目的はシャウレイにある十字架の丘に行くことだった。
 シャウレイはリトアニアにある。しかし明日移動予定のヴィリニュスからよりも、ラトヴィアのリーガからのほうが近い。
 
 ラトヴィア最後の日は、シャウレイの十字架の丘までピストンをしてきた。
 リーガからバスで2.5時間。
 ターミナルにやって来たバスは小型バスで想定外。これでシャウレイまで行くのかと、ちょっと引けたが、なんの約2時間で着いてしまった。

 リーガの中心を抜けると雪が積もっていた。
 雪景色を車窓から眺めながらの移動は、シャウレイに対する想いを一層深くしてくれる。

 青空と雪に囲まれた十字架の丘は期待以上だった。
 この時季に来る観光客は少ない。寒いところへ寒い時季に訪ねることに意義あり!なんていいながら、十字架の丘を登りつめた心地よさは何にも代えがたいものだった。
 そして十字架の丘から先に見えた建物。それは聖フランシスコ修道院だった。
 「自由に静かな祈りを」と書かれた案内に誘われ礼拝堂に入ると、ちょうど修道士たちが祈っている最中だった。
 一緒に祈りの時間を過ごす。静かな時間と荘厳な空間に身を置きながら、修道士たちの祈りは心に響いた。
 礼拝堂の正面のガラス窓からは十字架の丘が見える。十字架の丘に向かって、いつも修道士たちは祈っているのだ。

 十字架の丘の最初の十字架は1831年のロシアに対する蜂起の後、処刑や流刑に処された人たちのために建てられたという。
 十字架の丘は、抑圧された民族、宗教の象徴となっているとのこと。多くの人々がここに十字架を残していくのだ。
 ここを訪れる人の想いが込められている・・・。

 

 

リーガのバスターミナルのホーム。シャウレイ行の表示がある。
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雪景色の中をシャウレイに向かってバスは走っていく。
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シャウレイについてインフォメーションセンターへ。とても親切にしてくれた。
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十字架の丘に向かっていく。
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十字架の丘
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聖フランシスコ修道院
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聖フランシスコ修道院の礼拝堂
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修道士たちは十字架の丘をいつも見つめている。
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十字架の丘のふもと。落ち着く空間だ。
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ここで十字架の丘に向かって、1993年9月7日に聖ヨハネパウロⅡ世がミサを行った。
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シャウレイの街中にある太陽板。夏は噴水になる。太陽を「サウレ」といい、町の名前のシャウレと似ていることもあって、町の象徴とされている。
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聖ぺテロ・パウロ教会。カトリックのカテドラルで17世紀に建てられた。
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祭壇。
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パイプオルガンがずっと響いていた。
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小礼拝堂。病気や悩みを癒してもらった人たちが宝石などを捧げた。
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教会の外壁に造られた日時計
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市庁舎
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