2016年12月31日(12月31日)
アルメニアには世界遺産がとても多い。その中の一つ、ゲガルド修道院とガルニ神殿をまず訪ねた。
適当な交通手段がないため、旅行社で車をチャーターした。さらにはセヴァン湖まで回ってもらい、エレヴァンからの日帰りの旅を満喫した。
ゲガルド修道院は洞窟修道院だ。巨岩を掘りぬいて、聖堂、僧坊などを造ったもの。アルメニアは石の国と言われているだけに納得。
かつてはこのゲガルド修道院に、キリストのわき腹を刺した槍が保管されていた。今はエチミアジンの大聖堂の宝飾庫にあるそうだ。昨日行ったときには気が付かなかった。残念。
入口の扉には槍の文様が。キリストのわき腹を刺した槍を象徴している。
ガルニ神殿は、周りの風景も含めての世界遺産だそうだ。
アルメニア王の夏の離宮として使われていたところ。1976年に再建された太陽の神殿は、24本の柱で支えられている。神殿の天井にあけられた穴から差し込む光が床を照らす。秋分の日と春分の日には、陽に照らされた床に太陽の神の顔が浮かび上がると聞いた。
神殿の天井の窓。ここから太陽の光が差し込むようになっている。
太陽の光がこの床にあたると太陽の神が現れる。春分の日と秋分の日の年に2回だけ。
アザト川の対岸には柱状節理がある。グリーンシーズンには、柱状節理まで行けるが、今の季節は積雪があって無理。すごく残念だった。
セヴァン湖に来たら素晴らしく晴れ渡った。冬ではこのような日は珍しいとのことだ。
セヴァン湖は小セヴァン湖と大セヴァン湖に分かれる。セヴァン湖に突き出した半島で分けているらしい。
その半島先端には二つの修道院が残されている。聖使徒修道院と聖マリア修道院だ。聖マリア修道院の中には、アルメニアで一番古いハチュカルが置かれていた。
ここでも静かな時間が流れていた。
セヴァン湖を眺めながら、修道院に続く道にはハチュカルが並んでいた。