エスファハーン2日目

1月5日(木)

 エスファハーン2日目はジョルファー地区にまず足を運んだ。
 ジャルファー地区は、イラン高原最大の川であるザーヤンデ川南側のアルメニア人居住区で、アルメニア教会が点在している。
 ザーヤンデ川に架かるスィー・オー・セ橋を渡りザーヤンデ川岸の公園内を歩いて行った。のんびりと散歩する人たちがいて、みんなの憩いの場所となっているのだろう。この公園はず~っと川沿いに続いている。

 

ザーヤンデ川は一切水がなかった。川床を歩いている人もいる。
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スィー・オー・セ橋を渡っていった。
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川沿いに続く公園。市民の憩いの場所となっている。
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スィー・オー・セ橋。「スィー・オー・セ」とは33を意味し、橋上部のアーチが33あるという。
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ジャルファー地区に入った。
最初に出会う教会は、最も古いベツレヘム教会。誰もいなくて静かな時間が過ぎていく。

 

ベツレヘム教会はアルメニア正教会。
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教会内部は東方教会を思わせるような雰囲気であった。
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教会天井のドーム
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美しい壁
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祭壇の一部
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アルメニア正教の教会音楽も流れていた。
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 しばし静かな時を過ごし、さらにアルメニア人居住区の奥へ進んでいった。日時計が公園の入り口に設置されていた。

 

日時計
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 さらに奥へ進んでいくと、やがて現れたヴァーンク教会。アルメニア教会のうちでもっとも有名だとか。観光客が沢山いて、内部は草原な雰囲気というが祈りの場ではなくなっている気がした。
 併設されているアルメニア博物館は見ごたえがあった。多くのアルメニアン・バイブルや世界最小といわれる聖書や、顕微鏡で見ることのできる髪の毛に聖書の言葉を記したものもあって、とても興味深かった。

 

ヴァーンク教会
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鐘楼(左)と聖堂(右)
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聖堂内の祭壇
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アルメニア博物館に展示されていたコーラン
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福音書
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世界最小の0.7グラムの聖書。この聖書は14ページあって、英・米・独・蘭・西・スウェーデン語で「主の祈り」書かれている。
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 ヴァーンク教会はちょっとがっかりで、アルメニア博物館は楽しかった。

 次に向かったのが音楽博物館。ここは最高だった。いろんなイラン楽器が展示されていて、自由に弾くことができる。展示してあるにもかかわらず、どの楽器に直接触れてもOK。
 こんなに素敵なことって!!

 

タールという名の楽器。発弦楽器だ。
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音楽博物館で教室を開いている先生のタールの演奏。これがまた素晴らしく、私たちのイメージの即興曲を弾いてくれたのだ。
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ヌイというたて笛。竹でできていて演奏はとても難しい。尺八に似ている。どこが?尺八も竹でできていて演奏がとても難しいところが。
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博物館の職員が説明しながら演奏してくれたトンパ。
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今は演奏されていないセタール。
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イラン楽器の演奏者たち。
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 音楽博物館で過ごした時間は貴重な体験となった。ガイドブックには載っていない場所だけに、すごく得した気分だ。日本では決して経験できない時間だった。
 
 残り少なくなってきたエスファハーンでの時間。もう少しまわりたいところがあった。
 もう一つの橋チュービー橋を渡って世界遺産になっているチェヘル・ソトゥーン庭園のペルシア式庭園を目指した。チェヘル・ソトゥーン庭園博物館もあるし宮殿もある。
 「チェヘル・ソトゥーン」とは「四十の柱」という意味。宮殿に立つ柱は20本だが、宮殿前の池に映る柱も合わせて40本に見えるからだそうだ。

 

チュービー橋
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チェヘル・ソトゥーン庭園へ行く途中にあった。
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チェヘル・ソトゥーン宮殿と正面の池とペルシア式庭園
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宮殿の入口
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 宿泊しているホテルはアッバースィ・ホテルだ。このホテルのロビーや中庭もエスファハーンの見どころになっていることを知った。ならば記念に写真撮影。
夕暮れにホテルに戻り、エスファハーン最後の夜を楽しんだ。

 エスファハーンは「イランの真珠」と言われている古都。
 そしてエスファハーンには青を基調とした美しい装飾のマスジュデが点在している。その青にも出会えたことが嬉しかった。
 迷いに迷って、鮮やかな青のイランらしい文様のミーナー・カーリーの皿を1枚購入した。

 

アッバースィ・ホテルの中庭
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アッバースィ・ホテルのロビー
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 エスファハーンはこれでお終い。
 明日は早朝の飛行機でテヘランに戻り、カクサール・ラヘレさんご夫妻と最後の時間を共有する予定。
 まもなくイランを去る時が来る。