リヴィウNO2

 リヴィウの2日目。
 どういう訳かもう何日もリヴィウに滞在している気分だ。リヴィウの町が小さいせいかもしれない。地図を片手の歩き回るのだが、地図で見るよりもすぐに目的地に着いてしまう。
 だいたい町の様子は昨日で把握していた。

 今日はホテルの真ん前に見える聖ペテロ・パウロ教会からスタートだ。

 

 聖ペテロ・パウロ教会は、ウクライナカトリック教会でウクライナ正教会と似ているが、バチカンとの関係を保っている。
 この教会の正面から聖堂へ入った。

 

 礼拝堂ではちょうどミサが執り行われていた。
 ミサもウクライナ正教会と見分けがつかないほど同じに感じた。ミサが終わった後に司祭と話ができて、教会のことを教えてもらえたことがよかった。

 

 聖パウロ・ペテロ教会には、14世紀につくられた地下街がある。

 

 自由大通りを歩いていくと、こんなモニュメントが。

 

 自由大通りの終わりにはリヴィウ国立オペラ座がある。

 

 次に向かったのは変容教会。礼拝堂は修復中で落ち着きなく残念。

 

 アルメニア教会。14世紀創建の教会入り口には、祈りが刻まれた石が扉になっていた。

 

 壁には十字架が掛けられていた。

 

 そしてアルメニアのハチカール(十字架の石)が置かれていた。このハチカールは一つとして同じものはないそうだ。

 

 礼拝堂は広くないが、ひっそりとしている中で一人静かに祈っているい人がいた。

 

 教会ドーム下のステンドグラス。

 

 教会の鐘楼は、ヴェルメンスカ通りに面している。

 

 教会の中庭には、ゴルゴタの丘をテーマにしたキリスト受難のレリーフがある。

 

 街をぶらぶらしていたら壁にこんなかわいいものがあった。

 

 歩道にはこうしたものもはめ込まれている。

 

 木彫りの馬も子供たちの人気者。

 

 ドミニコ聖堂へ行った。13世紀にリヴィウに招かれたドミニコ修道会の主教会。

 

 正面入り口上部には「Soli Deo Honor et Gloria」と書かれている。「栄光と名誉は神のみに」という碑文だ。

 

 白を基調としたきれいな礼拝堂。ソ連時代は無神論博物館であったが、ソ連崩壊後はウクライナ・カトリック教会となっている。

 

 ドミニコ聖堂の附属である修道院部分は宗教博物館になっている。ここがとても面白かった。イスラーム、仏教、ユダヤ教、キリスト教の資料があって一つ一つ見入ってしまった。
 ホールにはパイプオルガンがあり、偶然にもそこでのコンサートを聴くことができたのも嬉しかったなあ~。

 

 薄暗くなり始め雪も降りだしたけれども、まだまだ時間はたっぷりある。
 次はリヴィウ旧市街の南にある聖アンドレイ教会へ。15世紀創建のベルナルディン修道院の教会。

 

 礼拝堂内部は薄暗いが、フレスコと煤けた金色の祭壇が厳かだ。
 夕方の礼拝に出席した。司祭の祈りの声が祭壇奥に響き、厳粛な気持ちにさせられた。ここもウクライナ・カトリック教会。

 

 教会の鐘楼。
 リヴィウの城門は18時のこの鐘を合図に閉じられていた。ある時鐘を鳴らすために鐘楼に登った僧侶は、迫りくるタタール軍を発見。時刻は18:55であったが鐘を打ち鳴らし城門が閉められ、町の破壊がまぬかれたという。それ以来、ソ連邦政府の軍門に下るまで5分早く鐘を鳴らし続けてきたという。

 

 今日の最後は自由広場で遊んだ。屋台がたくさん出ていて見ているだけでも面白い。

 

 夜の自由広場とリヴィウ国立オペラ座

 

 屋台でナッツとワッフルを買って今日はお終い。ナッツ売りのお兄さんに写真を撮っていいか?と聞いたらOKとポーズをとってくれた。実に愉快でした!