黒沢

 妙高山と火打山の間にある黒沢湿原から流れ出ている黒沢。乙見湖に流れこみ関川となる。この黒沢は、2014年に笹ヶ峰から黒沢橋までの間の遡行をしている。翌年2015年には、黒沢橋から黒沢湿原までの遡行を楽しんだ。

 天気が安定しなく、前日に再び黒沢遡行を決めた。今回も黒沢橋から黒沢湿原までで、シャワークライミングが楽しめるといい・・・という思いで出発。
 笹ヶ峰を7:20に出発したが、すでに200人を超える登山者が入山したとのことであった。皆さん火打山と妙高山であろう。
 入渓地点の黒沢橋で沢支度をしている間にも、何人もの登山者が歩いて行った。
 8:20に入渓。水が気持ちいい。ワクワクする。水量は多いほうだ。中盤から滝がいくつも現れ、シャワークライミングも楽しむ。ヒャー冷たい!果敢に水の中に突っ込むも、冷たさに負けて身を引いたり。ロープを使うことなく滝を登れるから気が楽だ。でも気を引き締めて!
 5年の間に渓相が変わってしまっていた。昨年の台風も影響しているだろう。大きく崩れているところもあった。滝は1か所だけ高巻いた。
 高巻きができない滝が一つある。水量が少なければ中央突破だろうが、水圧に負けてしまいそう。よ~く観察すると、一番左の水線に僅か突起のある木が立てかけられていた。この木を利用して滝を登り上げるのか・・!私にとって、ここが一番の核心だった。1センチにも満たない突起から足が外れたらお終い・・と思うと体が硬くなる。滝の落ち口に登り上げた時の安堵感。緊張でした。
 その後もいくつか滝を登り、やがて黒沢湿原に出た。ここで脱渓。
 秋の花のリンドウがたくさん咲いていた。

 

2020年9月12日 ルート図

 

黒沢橋から入渓。

 

すぐに滝が現れる。

 

滑の滝をゆっくりと。

 

大滝が出現。どこから登ろうか・・と思案中。

 

この滝は中央の水線を登った。

 

腰まで水につかって滝に取り付く。

 

この滝は右の細い水際を登った。中央突破したかったが、水圧に負けてしまってダメだった。

 

滝の落ち口から下を見る。結構な高度感。

 

振り返ると地蔵山が!登った時のことを思い出す。山頂にはお地蔵さんがいるんだよねえ~。

 

岩に張り付いている不思議な植物。

 

これも岩に張り付いている。

 

唯一高巻いた滝。悔しい。

 

黒沢ではいくつか見ることのできる穴。水に洗われて、岩がまあるく削られるのだ。

 

最後の滝は右を登った。シャワー。

 

まもなく脱渓。

 

脱渓した。黒沢湿原が広がる。

 

リンドウがたくさん咲いていた。

 

リンドウの花の中をのぞいたら・・・。

 

タムラソウも咲いていた。