信州峠~小川山

 小川山には10数年前に登頂しているが、地図を見ていて信州峠から小川山まで歩いてみたくなった。山梨県境の稜線を歩いていくのだ。途中稜線からはずれたところに「夕日アタリ」と「大双里」と名のついたピークがあり、そのネーミングにもひかれたし、「大双里」は2000mを越す山だからということもあった。距離が長く多分10時間はかかるだろう。
 廻り目平に車を置いて信州峠までタクシーで移動。あさ7時過ぎのスタートとなった。
 足首ぐらいの笹藪から始まる。緩やかな尾根を登って行くと、すぐに「夕日アタリ」に到着。点名・信州峠で標高1592.4m。眺望はないが、空を仰ぐと真っ青で気持ちがいいい。次に目指すは「石ッコツ」。
 全般的に信州峠からの県境尾根は非常にルーファイが難しかった。広い尾根であり、目印となるピークなどが見えない。今自分がどの辺を歩いているかの確認も大変であった。「石ッコツ」は大きな一枚岩がたっていた。ここからの方向も間違えそうになる。地図上では尾根が右と左の分かれていて右に行くのが正解。しかし右の尾根を見つけるのにちょっと注意が必要だった。
 しばらく進むと森林伐採地に出た。作業道も通っている。高戸谷山もよく見える。蕨がたくさん出ていて、珍しく収穫しながら点名・南沢を目指した。標高1657.7m。三角点を確認して先を急ぐ。ミツバツツジのトンネルを抜けたり、シャクナゲの群生の間を通ったりして大双里の分岐までやってきた。ここには小川山と信州峠の方向を示す標識があった。この稜線から北に向かう。10分ぐらいで「大双里」に到着。点名・白床だ。けっこう大きな三角点がたっていた。 
 ここまでスタートしてから約5.5時間。ビールタイムにしたかったが、小川山までの登りがあるので、簡単に昼食だけをとる。小川山まではまだまだ距離がある。だんだんシャクナゲの激藪になり、両手でかき分けながら進んで行く。方向を見定めるのも相変わらず難しい。やがて現れた2280岩。ここまでくれば一登りで小川山山頂だ。
 2時に小川山山頂に到着した。誰もいない。ここで今まで我慢してきたビールタイム。キ~ンと冷えたビールがのどを通っていく。後は一般道を廻り目平まで下るだけ。途中今年4月に登った兜岩がよく見えて嬉しかった。
 本日の歩行距離は14.5キロ、休憩時間を入れて10.5時間かかった。

 

2021年5月30日 ルート図

 

信州峠のスタート地点。この笹藪の中を入っていく。

 

「夕日アタリ」(点名・信州峠)

 

いつもの儀式

 

マムシグサが咲いていた。

 

ウシハコベ

 

歩きやすいところもある。

 

石ッコツに到着。自然石の一枚岩がたっている。

 

いつもの儀式

 

石ッコツから尾根を下ったら高戸谷山が。

 

瑞牆山も見えた。(ズーム)

 

振り返って正面に石ッコツ。

 

八ヶ岳も見える。

 

少し先に進むと女山も。

 

1657.7m三角点。点名・南沢。

 

いつもの儀式

 

ミツバツツジのトンネルをくぐっていく。

 

シャクナゲも多い。

 

シャクナゲの花の中。

 

八ヶ岳が。

 

シャクナゲの藪に突入。花盛り。

 

瑞牆山が近くなってきた。

 

南アルプスも見えた。真ん中は北岳、右に甲斐駒ヶ岳。

 

こんなシャクナゲの藪の中を漕いでいく。

 

大双里への分岐でいつもの儀式。

 

大双里に到着。点名・白床。

 

いつもの儀式。

 

カタバミ

 

ルーファイを間違え露岩帯に出たら、目指す小川山が見えた。

 

2280岩。ここまでくれば小川山は近い。

 

バイカオオレンを見つけた。

 

小川山に到着。ここからは一般道を下るので気が楽だ。

 

金峰山。五丈岩が分かる。

 

兜岩が見えた!嬉しい。

 

屋根岩が見えてきた。後ろは三国山から続く南相木との稜線。

 

兜岩がよく見える。あのピークに立ったのだ。

 

屋根岩

 

雨降山に登った時のことも思い出す。