ルイス島6日目・フィリスクレイティル礼拝堂

 だいぶバスに乗るのに慣れた。今日も昨日と同じバスに乗って、スギオルガースタイ地区から2時間歩いたところにあるフィリスクレイティル礼拝堂に行くことにした。

 バスの時刻表はその地域の主な停留所の表示しかなく、細かくある停留所に乗客の希望によって止まってくれる。ただ停留所としての目印は何にもないところが多い。

 今日の降車場所はEorodale Road Endというところ。乗車時にドライバーにメモを見せたから大丈夫。すんなりいけた!

 この計画は絶対に外せないもので、遺跡となっている礼拝堂を見にいくのだ。バスを降りて、途中からまた道なきところを歩いていくらしい。スギオルガースタイからはトルスタまで歩き通すことができるが、長距離になるのでピストンすることにした。

今日のバス。

 ここが Eorodale Road End というバス停。でも何の目印もない。地元人間しかわからないわ。

バスは左折し、私は右に延びている道を進んでいくのだ。

南東に進んでいく。左手に海が見えだした。

ウマノアシガタがたくさん咲いていた。日本にもある同じ花。

スギオルガースタイの地区に入った。かわいい案内版。

道の両側が泥炭地と池塘だ。まだ舗装路。

舗装路が終了。ここからトルスタまでのトレッキングルートがスタートする。

地元の人たちが、こうして泥炭を積み上げている。

沼もたくさんある。遠くに海が見える。

4キロぐらい歩いてやっとクイドシアダールという場所が見えだした。夏にはキャラバンが集まる場所だとか。

 クイドシアダールを抜けてここから先は道が不明慮。かすかなふみ跡と、ところどころにあるポイント杭が頼りだ。

 足元も非常に悪い。なるべく濡らさないようにと気を使っていたが、靴の中に水が浸入しだした。川を渡ってから登りになる。池塘に阻まれて大きく迂回したりして時間もかかる。

 ここは大丈夫かなと足を置いたら、ズブ~と膝まで足が埋まっていしまいすごく焦った。どんどん足が引き込まれて引き抜くことができないのだ。底なし沼ってこういうの?お尻が付くまで沼に引き込まれてしまった。半回転して草をつかんで足を抜き取った。ビックリした。誰もいないところで、沼に沈んだらそれまでだった。

大回りをして丘の上に立った。そうしたら素晴らしい眺望が広がった。

ヒースがたくさん生育している。ただ花は終わっている。ヒースの下は湿原で歩きづらいがどんどんポイントを目指して進んでいったら、目的の礼拝堂が見えた。嬉しい。

ボグ・アスフォデル

クロス・リーブド・ヒース

断崖絶壁の上に建っている礼拝堂との遺跡。ワクワクする。

もう手の届くところまで来た。

 スギルオーガスタイの奥の断崖絶壁に建つジョン・ニコルソンの邸宅の遺跡。

 ジョン・ニコルソンは、ネス地区の出身で、アメリカへ渡って富を築いたのちにルイス島へと戻ってきた人で、アメリカで熱心な福音派の信仰を得て、島に戻ったあと、夏の放牧で人々が集まるこの断崖絶壁の地「フィリスクレィティル」に、私費でこの邸宅と隣の小さな礼拝堂を建てたという。

ジョン・ニコルソンの邸宅の遺跡

 フィリスクレィティル礼拝堂の遺跡が歩いて10分ぐらいのところにある。

 右側の妻壁の最上部には尖ったアーチ状の窓やその跡が複数並んでいる。これは伝統的な教会・礼拝堂の建築様式を取り入れた証拠だそうだ。

フィリスクレィティル礼拝堂の遺跡

屋根の頂点部分には、かつて礼拝の時間を告げるための小さな「鐘」が吊るされていた石造りの突起の名残がある。

 礼拝堂は、草地に点々と咲くボグ・アスフォデル(黄色の花)に囲まれている。静寂な佇まいに出合えたことの喜びは大きい。道なき道や湿地をかなり歩いて、しかも沼にはまってまで歩き続けてきたかいがあった。

 今日も誰とも行き会わなかった。

礼拝堂からの海

セルフヒール(日本のウツボグサ)

ワイルドデイジー(ヒナギク)

レディース・マントル(羽衣草)

晴れてきて海がきれいに見える。手前は泥炭地。

道の東側は泥炭地と海、西側は泥炭地が広がっている。

ヒース・ベッドストロー

バス停に向かって歩いていったら、昨日行ったバット・オブ・ルイス灯台が見えた。

コモン・ラグワート