ルイス島7日目・トルスタ岬

 ルイス島での時間を楽しく過ごしている。

 予定していたトレッキングはあと一つ残すだけだ。それとハリス島に渡って、蒸留所を訪問すること。ルイス島ではあと2日間の時間に限られている。

 天気と相談しながら、今日は最後のトレッキングであるトルスタ岬に行くことにした。トレッキングの距離は約10キロ。断崖絶壁の上がトレッキングコースになっている。それだけに素晴らしい、そして自分好みの眺望が得られるコースである。

 今日のトレッキングで一番の心配事は強風である。断崖絶壁だから強風は恐ろしいぐらいかも?午前中は強風で午後からは雨の天気予報にちょっと迷ったが、雨が来ないだけいいと決行することにした。

 ストーノウェイからトルストまではバスで約30分。今日のドライバーも親切で、「バスルート上ならどこでも止まるよ。手を挙げて合図して。」と教えてくれた。

 ルイス島のバスは、観光客には何となく使い勝手が悪いような。慣れちゃえばいいけれど、そのころにはルイス島を去る時だ。

 バスを下車していよいよスタート。

B895号線からカマック通りを南下していく。海岸線が見えだした。

途中左に折れて道なりに進んでいくと放牧地の柵があり、このゲートを抜けていよいよだ。ワクワクするが強風が体を押してくる。

 ヒース・スポッテッド・オーキッド。明るい花びらに、濃い紫色の斑点や幾何学的な線模様は、ハチなどの昆虫に「ここに蜜があるよ」と教えるガイド(蜜標)の役割を持っている。野生のランの仲間。

ヒース・スポッテッド・オーキッド

キャッツイヤー

やがて一つ目のポイントに出合う。このコースでいいんだね。

吹きっさらしのところを歩いていくんだから当然なんだけど、ゆっくり立ち止まることなど到底無理。これから歩いていくルートである断崖絶壁が続いている。こういうのがいいんだわ。

眼下に自然のアーチ。

断崖絶壁の上を歩いているんだけれど、大きな沼があった。

洞穴もあって、ゆっくりと観察したかったわ。

これから歩いていく断崖絶壁。

ヘイスゲイルが出てきた。ヘイスゲイルとはトルスタ岬の北側の海上に突き出ているギザギザとした尖った形状の海食柱群のことをいう。

右下の大きな槍の岩は遠くからも見えて、ああここだったんだと嬉しくなる。

断崖絶壁の大きな割れ目ができていて、波の音なのか人のような声が響いていた。

強風で、ワタスゲも風にあおられている。

ヘイスゲイル 。テンション上がる!

 周辺にはキンポウゲがたくさん咲いている。険しい崖や荒々しい海食柱ヘイスゲイルの景色とは対照的に、足元にはこのような花々が咲いているのにも感動。

キンポウゲ

ヘイスゲイル を別角度から。

歩いてきた岬を振り返る。

このコースは靴がぬれる。というよりもうビチャビチャで、更には大きな池塘もあり、なんと橋が架かっていた。この橋の上にも水があふれていた。

ヒース・スポッテッド・オーキッド

ワイルド・タイム

クロス・リーヴド・ヒース

トレイ・モールのビーチ。ルイス島屈指の美しいビーチ。

 トレイ・モールのビーチ に向かって草地を降りていく。ビーチに出る手前にふみ跡があり、乾いた道で先に続いていた。お花畑を楽しみながら、ビーチ沿いを進んでいく。

中央の花がミヤマキンポウゲ。その左上にシマボロギク。

水量は大したことないが、地図上に示されていた川。もう靴は濡れているから気にしないで進める。

 一面にマラム・クラス。葉は灰緑色や淡いベージュ色だが、葉の表面に白っぽいワックス層を持っていて、夏であっても遠目からはススキのようなものに見えるらしい。

マラム・クラスの丘

バーズフット・トレフォイル(ミヤコグサ)

アルメリア

コモン・ミルクワート

 アイブライト。ヨーロッパでは14〜17世紀の昔から「目の不調や疲れ目を癒す魔法のハーブ」として煎じて使われてきた。花びらの紫色の筋模様が「充血した目」に似ていることから、その効能が信じられていたそうだ。

 一つ一つ花の由来が面白い。

アイブライト

レイディーズ・ベッドストロー。その横の白い花はアイブライト。

ワイルド・タイム

 ワイルド・キャロット。イギリスでは、繊細な手編みの白いレースのように見えることから「クイーン・アンズ・レース(Queen Anne’s lace )・アン女王のレース)」という別名があるそうだ。

ワイルド・キャロット

お花畑の真ん中に巨石がデ~ンと。

マラム・クラス の間を歩いていく。もうすぐ終点だ。

 雨に降られることなく、強風は大変だったが、断崖絶壁に囲まれた岬を歩くことができてよかった。海食柱ヘイスゲイルは、ずっと見ていたかった。風がなかったら、もっと近くまで行っていたと思う。

 トレイ・モールのビーチが見えてからは、たくさんの花にも目が届き、秋のような風景を思わせるマラム・クラスの中を歩いたことも気持ちをゆったりとさせてくれた。

 半日コースの楽しい時間だった。

2026年7月9日 トルスタ岬・ルート図