SDGsフォーラム・見破られるESG

 日経SDGsフォーラムで伊藤邦雄氏(TCFDコンソーシアム会長/一橋大学 CFO教育研究センター長)の講演を聞く機会があった。その中で「見破られるESG」の話があり、12パターンのうちどのくらい該当しますか?という問いかけがあり、そのパターンを披露された。
 もうドキドキである。
1 横並び対応型・・・同業他社等がやっているから自社もやる
2 満遍なく薄塗型・・・ESGやSDGsすべてに中途半端な対応
3 本社独走型・・・本社や担当部署ばかりが一生懸命で事業部門が付いてこない
4 社内温度落差型・・・ESG意識や行動で部門監査が大きい
5 専門部署丸投型・・・担当部署に任せきり
6 現状積み上げ型・・・到達すべき水準や姿を描かずに、現状からの改善に満足してしまう
7 収益性不釣り合い型・・・ESGばかり強調し、資本生産性の低さを正当化する
8 マテリアリティ希薄型・・・自社の強みや特徴を忘れ「自社ならでは」を閑却
9 自社独善志向型・・・自社ばかりがよいことをやっていて、他社の遅れを批判・非難する(自分のことを棚にあげて他人を嘲る)
10 戦略非連動・不拡張型・・・ESG・非財務要因が重要になっていることを経営戦略に生かせない
11 パーパス非連動型・・・パーパスを考慮することなく社員エンゲージメントを向上できない
12 取締役会非関与型・・・ESGは執行側のもんだいとして、取締役会が目配りすることなく監督していない

ラショウモンカズラ