白い杖の留学生国際大会

 社会福祉法人国際資格証が援護協会は視覚障害を持つ海外からの留学生を受け入れ、日本の盲学校で学び、鍼灸の資格を取得させている活動を行っている。日本で学んだ留学生は、母国において視覚障害者を取り巻く教育分野や雇用の発展を目指し、活動を広げているのだ。
 もう20年近く前になるが、モンゴルからの留学生を受け入れるために、私は協会の役員と一緒にモンゴルに向かった。初めての地である。その年に留学する予定であったガンゾリグ君は日本語が上手に話せる好青年であった。彼の家を訪問して家族にお会いして、ガンゾリング君と日本に向けて出発。その際のガンゾリグ君とお母さんとの別れが自分のことのようで、私は涙が止まらなかったことを思い出す。
 私が留学生を迎えに行った国は、モンゴルのほかにスーダン、ケニヤ、ベトナムだ。一つ一つ思い出深い出会いであった。
 「帰国留学生を一堂に招き、これまでの成果の確認と未来への展望を!」の願いが1年半前に実現し、その報告書が出来上がってきた。ガンゾリング君だけでなく何人かの留学生とかかわった私は、この報告書を手にして胸一杯。母国で活躍している元留学生の姿を改めて知ることになり、協会の働きを止めてはならないと強く感じている。
 

遺言書の作成

 遺言書を書き直したいというMさんが事務所に来所した。Mさんは以前に自筆遺言書を書き、事務所でその遺言書を預かっていた。配偶者を亡くして10年近く。独居生活を続けてきたが、最近思い立って書いた遺言書があった。新しい遺言書の書き方で、財産目録はパソコンで作成。財産目録にも署名押印した。その時には、これで少し楽になったといっていたMさん。でも迷いが生じて事務所にやってきたのだ。
 遺言書の一部を書き直したと、遺言書の訂正部分だけを持ってきたOさん。これじゃあ通用しないかな。Oさんと話し合っての書き直し。
 最近相続が発生して、預かっていた遺言書の検認をした。検認の場で開封した遺言書の封筒には、遺言書とともに、別紙で訂正文が入っていた。もうビックリである。
 このようなことが1ヶ月の間に3件。遺言書を書いても迷うことが多いんだということを改めて感じた。
 その都度寄り添って、ご本人の残したい遺言書を大切に預かり続けている。

ショウジョウバカマ

 確定申告期限が1ヶ月伸びた関係で、事務所も何件かがまだ終了していない。クライアントの方でのんびりしてしまって、書類が届かないのだ。松本支部のY先生もそのようなことを言っていた。まあ~いずれは終了するだろうけれど・・・。
 不思議と今年の確定申告期間では、相談業務に追われた。どうしても今という相談依頼が多く、結構時間を相談に向けた。それだけに職員が確定申告業務を頑張ってくれたから大変助かった。
 気が付いたら春。長野図書館の魯桃桜も満開になっていた。忙しくても季節を忘れちゃあだめだわ。竜ケ崎支部のS先生が、毎年贈って下さる「ひなあられ」をぼりぼりいただきながらの春は一番に感じたけれどね。

3月

 3月になった。今年も確定申告期限が伸びたとはいえ、3月15日申告終了予定で職員は頑張っている。毎晩残業してくれている。
 この時季の朝活はちょっと辛いが、ペースを乱したくないので4時起床してからの2時間はいろんな分野の学習時間にあてている。自分の都合で受けられるWeb研修は本当に便利だ。おかげで令和2年度の税理士会に登録した研修時間は100時間近くになった。研修後は研修資料を整理し、自分なりきのレポートをまとめ、常に手元に置きながら仕事をしている。
 今年の確定申告時期は飛び込みで申告を依頼される件数が多少はあるが、不思議なこと(?)に確定申告とは無関係の相談者が多い。しかもすぐに相談したいという一見の納税者ばかり。多い時は1日に2件もある。忙しい時期にこうした要望に応えられるのも職員がいるからだ。感謝感謝。
 茨城の仲良くしている税理士の関口先生から「ひなあれ」が届いた。上田の仲良くしている税理士の塚原先生から「ゼリー」が届いた。忘れそうになっていた春を、お二人が届けてくださった。
 あ~今日も頑張れるなあ~。

セミナー講師

 毎年この時期に、公益財団法人からの依頼でのセミナー講師を引き受けている。資料作りは大変であるが、引き受ける講師の時間は充実している。
 コロナ禍ではあったが、関係者約30人が会場に集まってのセミナーであった。
 テーマは「コロナ禍における申告手続きの留意点」という演題で、受給した給付金の取り扱いや注意すべき点を中心に話した。参加者の中には、コロナの影響を大きく受け経営の危機に瀕している業種もある。申告手続きの留意点も大事だが、そうした企業とともにどう乗り越えていくか・・・を大切にしていきたいと思っている。

経営戦略としての人材育成

 長野県経営者協会女性部会主催で開催された「攻めの女性活躍への転換~経営戦略としての人材育成」をテーマにZOOMセミナー。NOKIOOの小田木朝子氏をスピーカーに2時間の学びをした。
 女性活躍を考えるが導入であった。女性が活躍するとは「時間当たりの生産性高く仕事をし、事業や組織の中で中心的役割を果たすこと。仕事や職場に愛着を持って取り組み、仕事を通じて成長できること」であるが、男性が活躍するということにもつながると思う。
 なぜ女性活躍が進まないのか?というセクションで、人材の問題と組織の問題が挙げられた。
 人材の問題としては、
 ①キャリアビジョンを描けない
 ②気合と根性で乗り越えようとするか、あきらめる
 ③時間でナントカする仕事のやり方しか知らない
 ④一人で抱え込む
 ⑤発信しない、意見を言わない
 ⑥スキルアップをあきらめる
 ⑦その他
 組織の問題としては
 ①気合と根性の組織カルチャー
 ②同調圧力
 ③変化への抵抗
 ④あいまいな成果や役割定義
 ④古いマネジメント要件(管理中心)
 ⑤個人依存、属人化
 ⑦女性に対する決めつけ(強いバイアス)
 ⑧女性の育成に投資しない・機会を与えない
 ⑨外を知らない
 ⑩その他
 経営者として、人材の問題についてはうなずける点が多いが、組織の問題となると、自分の事務所において何が問題なのかが明確にならないのが恐ろしい。
 そういう中で、期待役割を明確にすることが大切であるということを学んだ。
 事務所では自己評価制度を採用し、自己評価を見て、各個人に1年の目標を口頭で指示していた。小田木氏によると、期待役割表を活用し、経営者側から文字に落とし込んで指示をすることが大切とご指導いただいた。経営者とすると、この職場で働けて良かったと思ってもらえることが目標の一つでもある。女性活躍を意識しながら、事務所が組織としてどのように変わっていくか・・・自分の課題である。

エコアクション21

 エコアクション21の2020年版報告書が出来上がった。1年間環境問題に取り組んだ結果の報告書である。
 2020年の特記すべき事項は、SDGsに関して、長野県推進企業の認定を受けたことである。このことにより、更に取り組みが深まり、エコアクション21もSDGsも、事務所が目的とする関与先の取組支援を行うことができた。またすでに取り組んでいる企業とは、協働により、県の関連部署においての働きかけをすることができた。
 自分らの世界が、関与先を巻き込み、更にその取引先を巻き込むことによって、どんどん広がる面白さがある。2021年も地道な取り組みを継続していきたい。

資産税Webセミナー

 昨年9月からスタートした「資産税実務直結セミナー」。講師は田村栄先生で、実に16時間の講習。
 朝活をしている私は、朝活時間でセミナーを受講した。Webなので、いつでも受講できることが嬉しい。繰り返しの受講も可能である。
 今回のセミナーは、当たり前のことの確認もできたが、倍率地域における土地評価については非常に勉強になった。このセミナーと並行して倍率地域の土地評価が何件も出てきて、確認しながら安心して評価することができた。
 長い道のり(?)であった気もするが、今回使用したテキストは手放せない。いつも手元に置いて土地評価に臨んで行こう。
 朝活は非常に充実する。ほんの2時間ぐらいであるが、いろんなことができる。昨日でこのセミナーは終了したので、今朝からは2月に予定されているセミナーのためのテキストの作成に入った。やることがたくさんあるのはいいなあ~。時には読書の時間にもなるし。
 間もなく1月が終わる。早いねえ~。

勤務状況チェックシート

 毎年1月に「勤務状況チェックシート」なるものを活用し、各自昨年1年間における勤務状況のチェックと自己評価をしてもらっている。常識的な44項目をABCD段階でチェックをし、同時に1年間の振り返りと今年1年の目標を記入してもらうのだ。
 昨日、全員のものが提出され、じっくりと読ませてもらった。
 みんな一生懸命に事務所の期待に応えられるように考え行動し、自己を顧みながら今年の目標を立ててくれるのが、泣きたくなるぐらいに嬉しい。みんなは自分の事務所内での立ち位置がどうなっているのかも、きちんと認識している。そうしたことで、逆に私のほうが学ばさせてもらっていることが多い。
 経営者にすると、ここで働いてよかったと思ってもらえる職場環境と仕事の中身の濃さの持続性に気を配っているのが現状だ。なかなか経験できないような事案に出合うことも多い。それだけに遣り甲斐のある仕事となっていると思う。
 なんでも一つ一つの積み重ね。できない理由を探し言い訳をするのでなく、さっと手を上げ取り組む姿勢が大事だし、そうした人の姿を見ているのは爽快だ。
 やっぱり3K。
 「期待して」「鍛えて」「活躍する場と機会を与える」の精神で、この1年間を送りたい。

五島椿

3Kの徹底

 「3K」というと、一般的にはあまりよくないニュアンスで使われることの多い。「きつい」「きたない」「危険」を現している場合に「3K」と表現し、1980年代ごろから広まったようである。
 「新3K」というのも出てきて、これは「きつい」「厳しい」「帰れない」や、「きつい」「帰れない」「給料安い」を意味するそうだ。
 東京海上日動火災保険の執行役員・森美和子氏の話をお聞きする機会があった。その中で印象に残ったことが「3Kの徹底」である。東京海上日動火災保険にとっての「3K」とは、「期待して」「鍛えて」「活躍する機会と場を与える」で、社内に発信しているそうだ。「個の力を生かせる組織」になっているのだ。
 規模は全く比較にならないが、事務所においてもいかに「個の力」を発揮してもらえるか考えながら発信していることも多い。一気には変わらないだろうが、少しずつの変化に期待している。
 何事もそうだろうが、自分の心に響いたことが形になるといいなあ~と思っている。