カークウォール

2019年4月30日

 カークウォールでの時間が始まった。
 
 昨日到着したカークウォールの空港でバスを待っていたがなかなか来ない。もちろんタクシーの客待ちはない。
 バスを待つこと30分以上、偶然にも来たタクシーに目を付けた家族がいて、タクシーをシェアさせてもらった。その時のドライバーのマークさんが必要だったら観光地を案内してくれるという。
 実はカークウォールで行きたいと思っていた何ヶ所かは、ツアーに入るかレンタカーで回るようになる場所であった。よかったあ~。早速に今日のメニューをお願いした・・・というわけだ。

 カークウォールでは丸2日間の時間しかない。効率よく回る必要があったので、朝一番には聖マグナス大聖堂に足を運んだ。(嬉しいことに、ホテルの部屋からはこの大聖堂の尖塔が見える。)

 

 聖マグナス大聖堂。
 英国最北端にある大聖堂で、12世紀に建てられたロマネスク様式と初期ゴシック様式が混ぜ合わされた大聖堂である。

 

礼拝堂。素晴らしい身廊が続いている。

 

祭壇奥のステンドグラス。

 

聖歌隊席ではオルガンを弾いていた。

 

聖マグナス大聖堂の隣には二つの廃墟がある。そのうちの一つの司教宮殿。

 

12世紀に建てられ、オークニー司教の館として使用された。

 

 10時がドライバーのマークさんとの約束の時間。ニコニコしたマークさんは両手を広げて迎えてくださった。
 今日のこれからの予定は、まずスタンディング・ストーンズ・オブ・ステネスへ行くこと。車で約30分ぐらい。マークさんといろんな話をしながら、快適なドライブ。

 スタンディング・ストーンズ・オブ・ステネスは大きな石柱群で世界遺産に登録されている。
 現在では12本の石柱が残されているが、もともとはストーンサークルを形作っていたとのこと。

 「ソールズベリーのストーンヘッジよりも古い。」とマークさんはいう。
 ソールズベリーのストーンヘッジへは2006年に行っているから、すぐ話が分かった。実に楽しい。

 

 スタンディング・ストーンズ・オブ・ステネスを造った人たちが生活していた住居跡。

 

スタンディング・ストーンズ・オブ・ステネスに面しているハリー湖。

 

ステネス湖。ハリー湖がステネス湖に繋がっていて、ステネス湖が大西洋に繋がっている。

 

 スタンディング・ストーンズ・オブ・ステネスから車で5分。リング・オブ・ブロッガーが現れた。
 世界遺産であり、サークルも直径は104m。60本あった石のうち27本が残されている。周囲は壕に囲まれている。
 「ソールズベリーのストーンヘンジよりも広い。」とマークさんは言う。

 

 リング・オブ・ブロッガーを一周してスカラ・ブレエへ向かう。大西洋の海が美しい。1年前にみたサグレスの海を思い出す。

 

 スカラ・ブレエは約5000年前の新石器時代の集落遺跡で、1850年の暴風雨で偶然発見されたものだ。発見されるまで地中の中に眠っていた。

 

 さらに北に進むとバーゼイという町がある。カークウォールの町ができるまではオークニー諸島の政治と宗教の中心だったところだ。

 ここへは干潮時にしか行けない。行ってみよう!

ラッキーなことに道が現れていて島に渡ることができた。

 

教会と修道院跡が残されている。

 

ピクト人が書いた絵文字が刻まれている石碑。

 

この島のピークには灯台が建っている。

 

この島が境になって、大西洋と北海を分けている。

 

ここでも緑が大切にされ、花もたくさん咲いていた。