毒水沢

 前日に引き続いて今日も草津白根方面へ。以前から気になっていた毒水沢を遡行した。スタート場所は谷沢川沿いの林道で、車でかなり奥まで入れた。そこには何とすでに1台が駐車しており、なんとなくホッとする。いつものことだが、本番の山登りや沢遡行よりも駐車場所に行きつくのが核心部となることが多いから・・。その車の主はちょうどスタートするところであった。

 7:30にスタート。廃道となっている作業道と登山道を利用して約1時間で入渓場所に到着した。沢支度をしていると若い男性2人がやってきた。毒水沢の途中の天然温泉に入りに来たという。沢は初めてとのこと。若さが輝いている。

 水量は多くないが、次から次へと滝が出てきて面白い毒水沢。そしてとても明るい沢だ。毒水沢といわれるのは、この沢の途中何ヶ所も温泉が湧きだしているからだ。途中気が付いたのだが、温泉が湧きだしているところには番号が振られていた。9番の番号が振られたとことで、先行者が温泉に入っていた。そのすぐ先が滝になっている。左岸を高巻いているところで若い二人に追いつかれた。馬力があるわ。

 シャワークライミングもいくつか。天気がいいし、温泉が混じっているから水も冷たくない。全身濡れたのもすぐに乾いてしまった。

 若い二人が引き返してきた。この先が分からないから9番の温泉に入ることにしたという。おおよそ沢遡行の行程の半分ぐらいのところだ。楽しむといいわ。

 二人に別れを告げ先に進む。やがて最後の温泉場らしいところに11:30ごろ到着した。岩には、ここから上は水、下は温泉と示すマークが描かれていた。ここでビールタイムにすることにした。そして思い切って温泉に入ってみた。青空のもと、誰もいない静かな時間が過ぎていく。川床が砂地で、その砂の下から熱い湯が染み出てきていた。

 脱渓はそこからすぐだった。藪漕ぎもなく一般登山道に飛び出し、後は芳ヶ平を経由して駐車場所まで戻るだけ。途中、白根山の外輪山の姿が素晴らしかった。

2022年9月11日 ルート図

毒水沢の入渓場所

入渓後しばらくは狭い状態が続く。

オヤマノリンドウ

滝が出てきた。水線を登り上げた。

大滝が出現。ここは私の技量では登れないので左岸を高巻いた。

連続して2段の滝。ここは水際を登ることができた。緊張するけど楽しい。

さてどこを攻めるか!右水線を登り上げた。

登りごたえあり!

かなり熱い温泉が湧いている。

きれいに晴れ渡って嬉しい。まだまだ続く。

このような奇岩も。時間があればクライミングしたいぐらい。実に楽しませてくれる。

ここは登れず右壁を巻いた。トラロープの設置があって助かった。

シラタマノキ

深い釜を上からのぞき込む。きれいな色をしている。

脱渓前の最後の滝。

振り返ると素晴らしい景色が広がっていた。

岩に描かれた温泉マーク。この下から温泉が湧き出ている。まあ~熱い!

ここから先は水、ここまでは温泉。

思い切って最後の温泉に入った。砂の中から温泉が湧いている。熱くて気持ちいい。

まもなく稜線に出る。

脱渓した。向こうには登山道。

ヤマハハコ

白根山の外輪。この向こうに湯釜がある。

硫化水素が噴き出ている。立ち入り禁止場所。

ナナカマドの実

オヤマノリンドウ

オヤマノリンドウの花の中

アキノキリンソウ

ハクサンボウフウ