戸隠33窟NO9

 10月の連休に、大好きなKちゃんとMさんが石川からやってきた。また戸隠33窟を探すために。9月に二人が戸隠にやってきて探しをしてはまってしまったそうで・・・。やめられなくなってしまったそうだ。その気持ち、分かる分かる。

 今回の窟探しは、33窟のうち一番西にある大多和窟、無名窟、大窟殿の予定。

 初日の昼過ぎに戸隠の不動沢につながる林道の終点で待ち合わせた。彼らはすでにテン場に来ていた。テントを設営してすぐに宴会が始まった。

 Kちゃんがいつも色んなものを用意してきてくれる。今回は、刺身と鍋だった。秋になって、やっぱり温かいものが嬉しい。鍋はKちゃんの味付けで抜群においしかった。アルコールもたくさん飲んで、焚火を囲みながら山の思い出話をして、戸隠33窟に関係する姫野公明師の話をして、静かに夜は更けていった。

 満天の星空は、翌日の天気を保証してくれたようで嬉しかった。

2023年10月8日 ルート図

テン場から不動沢へ降りるのだが、かなり急。釣り人のために、ロープが設置してあったから助かった。Mさんが最後尾で守ってくれた。

水量の少ない不動沢を遡行していく。以前から不動沢を遡行してみたかったが、遡行の対象とする沢としてはちょっと期待外れだった。今回は、窟探しが目的だからいいけど。

 情報が少ない中で、不動沢と百丈沢の二俣を不動沢に入って、左岸からの一つ目の沢を詰めていくと目的の窟があるはず。標高1360mぐらいまで登り上げると大きな窟が待っていた。

無名窟?だろうか。ちょっと違う気がする。

左の方へ進んで行くと、また大きな窟があった。祠なし。

途中ロープを張って、さらに岩壁の基部を進んで行く。物思いにふけるKちゃん。格好いいんだわ。

設置したロープを頼りにさらに進んで行くと、ここにも窟が。

大岩壁をトラバースすると一段高いところにも窟が見えた。登らなくちゃ!KちゃんとホローするMさん。

登り上げた窟は思ったより大きくない。

やっとこさ登り上げた窟から降りるのにはロープが必要だった。まずはMさんが下りていく。

次にK ちゃん。慣れたもんだわ。私はというと空中懸垂になってしまった。チョンコすぎ!

元の場所に戻って今度は右のほうに行ってみた。するとこのような窟が。上にも小さい窟があるけれど、これは見に行けなかった。

その窟の向かい側の木に文字が刻まれていた。下の方に「上クス川」と読める。後は分からない。

制限時間が迫ったので、リーダーのHさんを先頭に不動沢を目指して下ることにした。

 今回、窟をたくさん見つけたけれど、目的の大多和窟、無名窟、大窟殿は見つけられなかった。 そうなると、不動沢のもっと奥から右の尾根に取り付くのか・・・。

 不動沢に降り立ってビールタイムの後に、偵察で不動沢さらに奥へ進んでみた。

この辺りかな・・・と思わせるような地形から斜面に取り付き20~30m登ったら、ここにも窟があった。

 今度大多和窟を探しに来る時には、この斜面を登って岩壁まで行ってみようと思う。石川から二人が来た時にまた一緒に探し回るつもりだ。来年になるだろう。

不動沢に再び降り立ち、テン場を目指して沢を下った。途中ダイモンジソウがきれいだった。秋の花。

アニスヒソップがテン場に咲いていた。

これもテン場の花。

すごく楽しい2日間だった。左からKちゃん、Mさん、Hリーダー。Kちゃん、Mさん、そしてリーダー有難う。