トップマネジメント懇談会・軽井沢大会

 今年のトップマネジメント懇談会は、私にとって非常に有意義であった。

 第1講座は『カーボンニュートラルに向けて~世界と日本の脱炭素戦略~』という演題で、東京大学客員准教授の松本真由美氏のご講演であった。松本氏とは、長野県企業局の有識者会議でご一緒させてもらっているが、直接お会いするのが初めてで、とても嬉しかった。

 カーボンニュートラルの潮流と日本の脱炭素戦略についての内容は、改めて現実を目の当たりにし、今後の方向性を明確にしてもらったと感じている。特に建物の省エネ化に向けた導入促進でZEHやZEBに対する支援があることによる普及の件については、多方面から考えさせられた。

 すでに11階建て高さ44mの木造高層ビルが完成している。ますます木材に需要が増えることとなり、林業の在り方もさらに問われていくだろう。

 国際的なイニシアティヴである「RE100」には、地元企業のエプソンが登録しているが、中小企業版の「RE Action」が設けられたとのことであった。

 第2講座は『デジタル社会の実現に向けて』の演題で、経済産業省の西川和見氏が講演された。

 第3講座では『2050ぜロカーボン実現に向けた長野県の取組』という演題で、長野県環境部長の猿田吉秀氏の講演であった。この講演の中では、長野県の取組と方向性が明確になり、林業県を目指す長野県の森林保護取組との関連性をさらに深めることができた。