看取るということ

 確定申告も通常なら今週いっぱいで仕上げなくてはならないのだが、コロナウィルス騒ぎで申告期限が1か月伸びたから気持ちの上で余裕が出ている。しかし職員たちは、通常通りの期限に申告を済ませてしまおうと頑張っていてくれる。だから今週が山場だ。
 同時に3月16日に申告期限の相続税もある。
 依頼が来たのが1か月前だったからちょっと忙しいが、今週中には何とかなるだろう。相続人がとても協力してくれて進めることができている。
 相続人には、養子縁組をしている長男の嫁のTさんがいる。被相続人の経歴等を聴取していると、Tさんがいかに被相続人に対して尽くしてきたかが分かった。
 「お父さんは幸せでしたね。」というとTさんは涙を流しながら「そうだと思います。」という言葉が返ってきた。 
 私はその言葉をTさんから聞いたときに、あ~本当にTさんはお父さんのために気を配り見守り続けてきたんだなあ、と頭の下がる思いだった。
 相続の仕事をしていると被相続人と相続人間の関係にドキドキすることが多い。感動することも多い。Tさんの話を聞いて、義母と義姉の姿が重なった。

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